この特集では、南会津で体験できるアロマについてご紹介します。ショップ、取り組み、イベント、ワークショップなど、南会津の香りを楽しんでください。

『 一十八日 』は南会津町田島地区の中心部、国道121号沿いにあるお店。”じゅうはちにち”と読みます。一十八日は“日本の香り”を大切にしたいという気持ちから生まれたブランドです。

南会津の里山、南会津の森に眠る香りの資源を採取し、「和精油」・アロマオイルを作っています。精油作りのほかにも、蒸留体験、香りの調合体験、ツアーなど、香りを作ることによって、南会津の里山が、日本の里山が、より価値を高めていけるような仕組み作りに取り組んでいます。

一十八日で取り扱っている和精油は、南会津産を中心にいずれも日本国内の材料を使い、丁寧に抽出されたものばかりです。全ての商品に自然と作り手の物語があります。

1滴1滴に自然のめぐみがギュッと詰まった、力強い香りを感じることができます。

《 和精油の一例 》

クロモジ

クロモジは国内に広く分布しているクスノキ科の樹木で、日本固有種の香木です。緑色の枝に入る黒い模様を文字に見立てて「黒文字」という名がついたとされます。南会津で採れる南会津で採れるクロモジは「オオバクロモジ」という種類です。

クロモジの幹と枝は生薬としても使われているほか、山で仕事をする人々は、リラックス効果やオーラルケアとして折った小枝をくわえていたそうです。高級なつまようじの材料としても知られています。

クロモジは紅茶のような華やかさと、落ち着いたウッディー香りから、完成された香りといわれています。

ニオイコブシ

ニオイコブシ（匂辛夷）はモクレン科の樹木で、古くから香りの良さで知られています。葉を噛むとほのかな甘味がすることから「噛む柴」と呼ばれ、転じてタムシバという別名がついています。

頭痛薬や鼻炎薬の生薬として使われることもあります。

採取場所によって香りが異なりますが、爽やかなグリーン調の香りの中にシトラスとスパイスを感じさせる複雑な香りがします。シナモンのような芳香がするオイゲノールという成分が含まれ、香りに深みを持たせています。

スギ

スギ（杉）はヒノキ科スギ亜科スギ属の日本原産の常緑針葉樹です。日本酒の樽に用いられるなど、香りづけの役割や防腐効果を持つことなどでも知られています。

スギの香りにはサビネン、リモネンなどの成分を含み、心身のリフレッシュ効果があります。

豊かな森林資源を持つ南会津で、管理された森からスギの枝葉を採取・蒸留しています。蒸留後に適切な条件可下で熟成させることにより、爽やかさの中にもシャープさがある香りに仕上がっています。

ハッカ

ハッカ（薄荷）は日本に自生しているシソ科の植物です。和種のハッカはジャパニーズミントやクールミントと呼ばれ、広がりを感じる心地よい清涼感が魅力です。スースー成分を多く含むことも特徴です。

精油はメントールを主成分とし、香料や医療用に用いられます。万葉のころから疲れ目を和らげる薬草として使われていたといわれています。

漢字で「薄荷」と書くのは、ハッカ栽培が盛んな北海道で、大量の葉を蒸留してコンパクトなハッカ油にしたことが由来だそうです。

シソ

シソ（紫蘇）はシソ科の植物で、食卓に彩を添えています。シソの精油は食品の天然香料として使われることがほとんどですが、アロマテラピーに用いられる精油としても力を発揮します。

精油の成分の半分を占めるペリラアルデヒドには強い抗菌・防腐作用があり、食中毒を防ぐ効果が期待できます。

和のハーブのいえばシソを思い浮かべる方も多いのでは。

ヒノキ（檜）

ゲットウ（月桃）

ショウガ（生姜）

ユズ（柚子）

会津香りプロジェクトとは、会津の耕作放棄地などを活用しハーブを育て、香り（精油）を作るプロジェクトです。

会津でクロモジや杉など山の素材を使い精油（エッセンシャルオイル）を作る株式会社一十八日と会津若松の若手農家達の出会いによってはじまりました。

《 プロジェクトチーム 》

長尾 康大（長尾農園）

秋山 郁也（秋山農園）

成田 健太郎（みのり果樹園）

株式会社一十八日と若手プロジェクトメンバーが目指しているのは「サスティナブル・ハーブ」。栽培から蒸留まで一貫した持続可能な仕組みを作ることです。

耕作放棄地を活用してハーブを栽培し精油を作る。精油を作った後の残渣（ざんさ）を次の栽培のための土づくりに利用するし、また新たな土地でさらにハーブを育てます。

栽培する薄荷（ハッカ）や紫蘇（シソ）は完全無農薬。精油用で蒸留をしてしまうから虫食いや形は気にしなくてもいいので、完全無農薬で丁寧に栽培しています。

南会津アロマ祭りは2015年から開催されています。アロマのワークショップなどを通じて、南会津のアロマ、日本のアロマをより身近に感じることができるイベントです。

大きな会場で様々なワークショップや催しを開催し、南会津のアロマ、そして日本のアロマをより身近に感じることができる「アロマ祭り」です。

また、南会津町を中心とした様々な店舗が協賛し、アロマ製品の展示販売、ハーブを使った食事やの飲み物の提供、スタンプラリーなどで、アロマで地域を活性化する取り組み「アロマ ウィーク」も同時に開催されます。

《 以前のアロマ祭りの様子 》

詳しいことは南会津アロマ祭りのホームページ、フェイスブックをご覧ください。

一十八日では、南会津の森、香り、アロマを知ってもらうために、南会津オフィスのほか様々なイベントに出店して、オリジナルの香りをブレンドするワークショップを開催しています。

《 以前のワークショップの様子 》

一十八日 南会津オフィス

イオンモール津田沼

台東区産業フェア

越谷レイクタウン

一十八日では、和精油の素材となる樹木が育つ森を散策したり、オリジナルブレンドの精油を作るワークショップ、畑で収穫体験など、盛りだくさんの内容で「南会津アロマ蒸留体験スタディツアー」を開催しています。例年、クロモジを蒸留する5月から10月ころの期間で、日帰りプランと宿泊プランが企画されています。

日帰りプランは、クロモジが自生する森を散策、蒸留工房を見学、オリジナルブレンド精油作りのワークショップ、という内容。

宿泊プランは、日帰りプランに加えて、南会津自慢のお酒や食材を囲んでの夕食、畑で素材の収穫体験など、南会津の自然とアロマを満喫することができます。

そのほか、「ばら摘みツアー」や「薄荷収穫ツアー」など、季節に合わせたツアー内容も用意されています。

《 以前のツアーの様子 》

森を散策

クロモジ採取体験

クロモジ採取体験

蒸留工房見学

ワークショップ

ワークショップ

畑で薄荷の収穫体験

畑で薄荷の収穫体験

一十八日さんの最新の情報、詳しい情報は、ホームページ、フェイスブック、インスタグラムでご確認ください。

アロマ体験の様子を動画でも紹介しています。YouTubeおいでよ！南会津。チャンネルでご覧ください。

南会津でアロマのワークショップを体験できるスポットをご紹介します。

※お問い合わせは各店舗まで。

一十八日 南会津オフィス

CAFE JI*MAMA（カフェ ジーママ）

ひかりのひろばカフェ（南会津町役場内）