江井さん(豆腐屋)


Loadingお気に入りに登録お気に入り一覧

地域おこし協力隊から豆腐屋を起業

南会津4町村(下郷町、南会津町、只見町、檜枝岐村)に移住した方々に、移住のきっかけや現在の生活の様子などをインタビューし、動画で公開しています。また、動画ではお伝えしきれなかったお話しをこのブログでご紹介しています。

 

《 移住者データ 》

江井さんは、東京でシステムエンジニアとして働いていましたが、都会での生活に疑問を持ち、農業をやりたいと転職を決意。その際に夢だった世界一周旅行に出かけ、1年間かけ47か国を回ったそうです。この旅の影響は大きく、地方の生活がその国らしいと感じ、日本で田舎暮らしをしたいと思うようになったそうです。

平成27年(2015年)から南会津町の地域おこし協力隊として多くの茅葺屋根の曲家が残る前沢集落に居住し、集落の地域おこしを担当。3年間の任期終了後には、豆腐屋を起業し、南会津町に定住しました。

 

江井
■お 名 前 江井 翼(えねい つばさ)さん
■ど こ に 南会津町前沢
■どこから 東京
■い  つ 2015年
■現在のお仕事 豆腐屋
■以前のお仕事 システムエンジニア
■ご 家 族 奥様、お子さん

 

 

 

《 地域おこし協力隊を経て、現在の生活に至るまでの経緯をお聞かせください 》

もともと同じ県内のいわき市に住んでいたんですけれど、子どもが生まれて、畑などもやっていたので放射線の影響というものがどうしても引っかかっていました。移住を考えていたときに、この地域おこし協力隊制度を見つけて、それで、南会津町は以前一度来たことがあって、自然豊かでいいところだなと思っていたので、こちらに応募いたしました。

江井
豆腐づくり道具のチェックは欠かせない

3年間協力隊として集落の支援活動を行ってきました。ご近所に豆腐店を営む方がいて、その仕事を見せていただく機会がありました。大変興味深い仕事だったので、その後も何度か見させてもらっているうちに、自分も豆腐店をやってみたいなと思い、協力隊卒業後にどこか空き家を見つけて豆腐店を開業したいなぁと思っていたのですが、そういったときに川衣(かわぎぬ・舘岩地区の集落)の豆腐店の方がやめられるとのことで、良かったらこれを使ってみないか という話をいただきましたので、それで豆腐店を始めたわけです。

 

 

《 南会津町に来る際の家族の反応は? 》

いろいろと分からないところがたくさんあったので、不安な部分というのは多かったと思います。

 

《 地域おこし協力隊の活動の場として南会津町を選んだ理由は? 》

地元からあまり遠くというのは行きづらかったのと、前にこちらに来たときにとても自然が豊かで、活動の場となった前沢集落も茅葺屋根が残っていて文化とか伝統というものを色濃く残しているということでこの地域を希望しました。

 

《 南会津に来てどんな印象を持ちましたか? 》

最初に来たのは6月だったので、自然が豊かで楽しく暮らしていましたが、冬になると、雪とか寒さで、・・・ビックリしました。分かってはいたつもりだったのですが。

 

《 不安はありました? 》

人口の少ないところへ行くことだったので、子育て環境とかがどういう風になっているのかなぁという不安とか、生活面では買い物とか分からなかったので、不安でしたね。

ただ、慣れてしまえば買い物に時間がかかるのも当たり前になりましたね。子育て環境の面では、同年代の子どもたちが少ないので、そこは今でも不安を持っている部分ですけど。それを除けば、ちょっと足を伸ばせばいい自然環境があって、小川で遊んだり、森を散策したり、ドングリ拾ったりとかできるのは、ここならではのことなのかなと。

 

《 地域に直ぐになじめましたか? 》

地元の皆さんには、はじめから良くしていただいて、子どももいたので気にかけてくださって、大変お世話になりました。

 

《 地域おこし協力隊の時の業務はどのようなものですか? 》

江井前沢集落は茅葺の民家群で、観光に力を入れていきたいということでしたので、集落のPR活動になるようなことを伝えようと、SNSで情報発信したり、集落のパンフレットの英訳のものを作成したりなどの仕事を行ってきました。

 

《 移住してから大変だったなと思ったことは? 》

雪は降るたびに、すごいなぁと感動していたのですが、しばらく続くと雪国ならではの大変なことだなぁと実感しました。

子どもがいるので、病院が遠いのは大変でしたね。

 

《 移住してきて心掛けたことは? 》

移住してきた人間なので、こちらの生活を尊重していきたいということと、その中から自分も学んでいきたいという、勉強させていただくという風にしていました。

 

《 南会津に来て良かったと思うのはどんなとき? 》

江井やっぱり、農業しながら、自然を満喫する時。春もふきのとうを採ったり、山菜を採ったのをもらったり、季節を感じながら仕事をしていくのは、代えがたいものだと思いますね。生活そのものが充実するというか。

 

《南会津町で豆腐店を起業して生活していくことを決めた訳ですが、どのくらい前から準備されたのですか? 》

前沢の豆腐店のほうで教えてもらったのが、かれこれ1年半くらい前から。だいたい月に2回とかのペースで作り方を教えてもらっていました。

 

《 今後どのような豆腐屋さんを目指していますか? 》

地域の資源を活用して、美味しい水とか。あとは、こだわって薪炊きだけで豆腐を作っているんですが、森林資源の豊富なところなので、そういった資源を活用して、この土地ならではというものを作れるように心掛けています。そういったもので美味しい豆腐を作って、地域の人たちにこういう豆腐店が近くにあって良かったなぁと、そういう形になればいいなと。

 

《 豆腐屋さんをやると決めたとき、家族の皆さんの反応はどうでしたか? 》

何回も相談を重ねて、勿論他にも選択肢はあったので、検討したのですが、最終的にはしっかり応援してもらっています。

 

《 南会津の好きな場所、スポットなどはありますか? 》

特別ここというのは無いんですけれど、ちょっとしたときに見える風景とか、そういったものがすごく感動的で、そういった風景があちこちで見られます。あとは、近くを大型の動物などが横切ったりすると、あぁ本当に自然に囲まれたところなんだなぁということが実感できて、楽しいですね。

 

《 これから移住してくる方へのアドバイスをお願いします。》

この地域は、冬が厳しいところであるんですけど、それを乗り越えて春が来たときの喜びとか、勿論冬は冬で美しいですし、四季を通しての地域を、移住する前に前に経験されると、この地域の魅力とかを分かってもらえると思うので、経験してみてはどうかなと思います。

 

江井さんさん写真
江井さんさん写真
江井さんさん写真

このページの
トップヘ