

会津地方は、全国でも有数のそば処の一つです。昼夜の寒暖差が激しく、標高の高い土地が多くある会津地方ではそばの栽培が盛んに行われています。そばは救荒作物というイメージがありますが、会津地方では少し違います。穀倉地帯として栄えた会津地方では、そばはお祝い事の時に食べるごちそうという位置づけです。
山深い奥会津では、独自のそばの食べ方、そば栽培などにまつわる食文化が根付いています。自然と人とが育んだ食文化に触れてみませんか?奥会津ならではのこだわりのそばが、あなたを待っています。
| ■そば処ふなき(柳津町) | |
| ■古民家れすとらん 夢明庵(三島町) | |
| ■郷土食伝承館 苧麻庵(昭和村) | |
| ■道の駅奥会津かねやま(金山町) | |
| ■手打ちそば処 八十里庵(只見町) |

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会津地方とそばの歴史は深く、場所によっては鎌倉時代にそばを食べていた痕跡が見つかると言われています。福島県内のそばの生産量、その4分の3を会津産のそばが占めています。
そばはお祝いに食べるものであり、そば打ちは女子のたしなみでもありました。「そばが打てないとお嫁に行けない」という言葉もあるほど身近な食べ物だったのです。
奥会津も例外ではありません。柳津町の博士山麓で育つ博士そば、金山町のアザキ大根を薬味に食べる高遠そば……それぞれの土地によってそばの味わい方は全くその姿を変えます。 奥会津にお越しの際は、そばを味わってみてください。
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金山町の太郎布高原(たらぶこうげん)で30年間そば栽培をされている五ノ井清二さんにお話を伺いました。 「金山町独自のそばを育てていきたい」と五ノ井さん。栽培しているのは金山町独自の在来種で、粒が小さく香りがとても強い品種です。収穫量が少ないので、畑の面積を広くとっているそうです。高原いっぱいに広がるそばの花畑は圧巻の一言です。 只見川の漂流物を利用して作られた河川堆肥を使用しています。独特の風味が強く味わえるそばです。 栽培期間は8月末から10月まで。種をまけばわずか2ヶ月ほどで実がなります。 「奥会津は寒暖差があり、霧が濃い。うまみが凝縮されたおいしいそばが育つ」と話してくれました。 おすすめの食べ方は高遠そば。香りや味がそのまま味わえるそうです。 太郎布高原のそばは「道の駅奥会津かねやま」で食べられます。 |
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そばの主成分はでんぷんです。つまり炭水化物ですが、「ルチン」というポリフェノールの一種を豊富に含んでいます。ビタミンやミネラルも豊富で食物繊維を多く含み、主食の中ではダイエットにもっとも適しているといえます。 また、生きていくうえで欠かせないアミノ酸も多く含まれ、バランスよく栄養を摂取することができます。 生活習慣病などの予防にも効果を発揮し、肝機能を活性化させるはたらきがあるなど、健康を維持するためにも理想的な食材です。
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「冬こそ奥会津に来てほしい」
自家製辛味大根のつゆで楽しむ高遠そば
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創業以来、下郷町の猿楽台地で栽培されたそばにこだわる「そば処ふなき」。挽きたて、打ちたて、茹でたての十割そばを味わえます。
在来種のそばを契約農家から買い取って、使うごとに粉を挽いています。ご主人手打ちのそばは透明感があり、つるつるとした心地いい食感を楽しめるうえ、香りも抜群。
おすすめの食べ方は自家栽培している辛味大根の搾り汁でいただく「高遠そば」。お好みで醤油を入れて味を調節できます。
辛味大根の爽やかな辛さの中にそばの香りが引き立ち、大根ならではのほのかな甘みについつい箸が止まらなくなります。
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そば処ふなきのもう一つのオススメが、季節の天ぷら(写真左)。サクサクの衣に包まれた揚げたての天ぷらはボリューム満点で、あっさりしたそばとの相性が抜群です。季節によって内容が変わるので、どんなものが出るかはその時のお楽しみです。
「少し寒い時のほうが、そばが美味しくなる気がします。冷たい水でそばが引き締まるんです」と毎日そばを手打ちする舩木(ふなき)さん。
おすすめの高遠そばに使用する辛味大根は、一般流通しない貴重なもの。畑で実りの秋に向けすくすくと育っているそうです。
「これから寒くなると奥会津に来る方が少なくなりますが、冬こそ奥会津に来ていただきたいですね。除雪も行き届いているし、しんとした雪景色がとても美しい。食べ物が一番美味しくなるのも冬です。これからの季節に足を延ばしてほしいと思います」と話してくださいました。
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【そば処 ふなき】 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町 柳津字龍蔵庵丙543 TEL:0241-42-2385 FAX:0241-42-2385 【営業時間】 11:00~そばが無くなり次第終了 【定休日】 不定休 【アクセス】 只見線会津柳津駅より 国道252線経由 車で約5分 徒歩約25分(2.3km) 道の駅会津柳津より 国道252線経由 車で約2分 徒歩約 6分(500m) |
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「伝統の力を大事にしたい」
古民家でいただくこだわりの水打ちそば
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古民家れすとらん夢明庵(むみょうあん)では、三島町の在来種を100%使用しています。 殻だけ剥いたそばを径の小さい石臼で丁寧に挽いているため、摩擦で粉が劣化せずそばの風味を最大限引き出すことができます。
このお店のそばは、水で打つのが特徴。そばに含まれるでんぷんが急激に変化するのを防ぎ、風味豊かなそばが出来上がります。 そばを打つ時の水は、三島町特産の桐炭で濾過したものを使用しています。 ぴんと角が立ったそばは細く、つるつると心地よい喉越しと強い風味が味わえます。 つゆとの相性もよく、コシの強さやそば本来の味を楽しむことができます。 季節の天ぷらも味わうことができ、奥会津の味を存分に堪能できます。
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NPO法人わくわく奥会津.comが経営する夢明庵では、三島町産のコシヒカリを100%使用した雪むろ貯蔵酒「奥会津秘話」(写真左)も販売しています。「食べ物はおいしいか、おいしくないかに尽きる。三歳の子どもでもおいしいと言って食べてくれるようなそばを出したい」と理事長の五十嵐さん(写真右)。「在来種のそばは、その土地に馴染んでいるもの。伝統の力を大事にしたい」と話してくれました。
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〒969-7517 福島県大沼郡三島町大谷字林崎1833(石川宅) TEL:0241-52-2597(予約) 【営業時間】 11:00~14:00 【営業日】 毎週土・日曜日、祝日
※平日や時間外でも団体のご予約承ります。詳細はお問い合わせください。 【アクセス】 会津宮下駅より 県道59号線経由 車で約9分 (徒歩約53分)
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「季節の味を目でも味わってほしい」
昭和村の味をシンプルに堪能できるせいろそば
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郷土食伝承館 苧麻庵(ちょまあん)のそばは、昭和村の矢の原高原で栽培された注目の品種「会津のかおり」を100%使用しています。
つなぎを一切使わない十割そばで、創業からずっと手打ちを続けています。そばが割れないように寒くてもクーラーをつけて、一気に打つそうです。
コシがありもちもちとした苧麻庵のそばは、シンプルで優しい味わいです。 そばそのものの味を楽しみたいと塩を持参する方や、水そばで風味を楽しむ方もいらっしゃるとか。 夏はサラダそば、冬はけんちんそばなど、いろいろな食べ方が楽しめます。
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冬に人気のけんちんそば(写真左)。寒い季節に沁みわたる味わいです。昭和村の名人にそば打ちを教わったという酒井さん(写真右)。
「新そばの時期はせいろそばがおすすめです。新そばは少し緑がかっていて、季節の色を目でも味わってほしい」と仰っていました。「昭和村にぜひ来てください」 お店のみなさんの人柄が伝わってくるような温かみのあるそばです。昭和村にお越しの際はぜひおいでください。
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〒968-0215 福島県大沼郡昭和村 佐倉上ノ原1 TEL:0241-58-1455 【営業時間】 11:00~16:00 【定休日】 水曜日(4月~11月) 月~水曜日(12月~3月)・年末年始 ※要問合せ ※水曜日の事前予約には対応いたします 【アクセス】 只見線会津川口駅より 国道400号線経由 |
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「金山町オリジナルの味を楽しんでほしい」
ここでしか食べられないアザキ大根高遠そば
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「道の駅 奥会津かねやま」の一番人気のメニューは、なんといっても「アザキ大根高遠そば」です。 金山町の太郎布(たらぶ)高原で育った在来種のそばと、同じ高原で育った金山町の伝統野菜「アザキ大根」を薬味に使っています。
契約農家から買い取ったそばを独自の方法で、その日使用する分だけ挽いています。 挽きたて、打ちたて、茹でたて、大根はおろしたての四拍子そろったそばを味わえます。
手打ちの9割そばはコシがあり、鰹の出汁で作ったオリジナルのつゆがいっそう独自の風味を引き立てます。そこにアザキ大根のさっぱりとした辛味がアクセントになって、一人前180gというボリュームのあるそばでもぺろりといただけます。 |
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道の駅奥会津かねやまには、金山町の名物が揃っています。中でも人気なのが、奥会津金山天然炭酸の水(写真左)。金山町では希少な天然炭酸水が湧き出ていて、それをボトリングしたものが手に入ります。飲みやすい軟水に柔らかな微炭酸の刺激が心地良い商品です。
「奥会津の魅力はなんといっても景色。金山町にぜひ来てもらいたい」と道の駅奥会津かねやまの滝沢駅長(写真右)。
「寒暖差がある奥会津では、色とりどりの風景が楽しめます。炭酸水や炭酸泉も魅力のひとつ。そばを味わって、景色を楽しんでいってほしいです」と笑顔で話してくれました。
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〒968-0006 福島県大沼郡金山町大字中川字上居平949-8 TEL:0241-55-3334 FAX:0241-55-3023 【営業時間】 物販販売・軽食コーナー9:00~18:30 食堂 11:00~15:00
【アクセス】 只見線 会津中川駅より 徒歩3分 国道252線沿い |
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「来てくれる人に出来る限りのものを出したい」
時間がゆっくり流れる中で味わう季まぐれセット
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「八十里庵」の季まぐれセットは、その日によってメニューが変わります。「季節のものをゆっくり味わってほしい」というご主人の気持ちがたっぷり詰まったセットです。
地のものをふんだんに使った天ぷらや小鉢が並びます。只見町の山菜や野菜でできたおかずとそばの相性は抜群です。
手打ちの十割そばは細く、見た目も上品。あっさりしたつゆにくぐらせて食べると、のどごしのいいそばの優しい香りが広がります。
わさびの代わりに青唐辛子を発酵させたオリジナルの香辛料を薬味に使っています。ぴりりとした青唐辛子の辛味がそばを引き立ててくれます。 |
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奥会津の名物「はっとう」(写真左)。そば粉と餅粉を混ぜて平らにし、蒸したものにじゅうねん(エゴマ)と砂糖、塩をかけていただく料理です。その昔、殿様が「こんなに贅沢なものは、お祝い事の日以外に食べてはいけない」と出した「法度(はっと)」が変化し「はっとう」になったといういわれがあります。
「只見町は水も空気もおいしく、自然も豊か。ここに来るときは、時間に追われずにとにかくのんびり過ごしてほしい。春夏秋冬、こんなに綺麗なところはない」と佐藤さん(写真右)。店内には「時間に余裕のない方はご遠慮ください」との張り紙があります。
遠方から訪れるリピーターも多く、「遠くから来てくれるのだから、出来る限りのものを出したい」との気持ちから出している「季まぐれセット」は大好評。只見の豊かな自然に囲まれた店内で、ゆっくりと流れる時間をお楽しみください。
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〒968-0415 福島県南会津郡只見町叶津字入叶津30 TEL:0241-82-3401 FAX:0241-82-2781 営業時間 11:30頃~15:00頃(50食のそばが終了するまで)
11月中旬~4月は冬期休業 営業期間中は無休
【アクセス】 只見線只見駅より 国道252号線と国道289号線経由 車 約10分 (徒歩 約1時間15分) (6.0km) |

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奥会津では、道の駅会津柳津や三島町の観光交流館からんころんなど、各地でそば打ち体験をすることができます。
どの場所もおおよそ2時間前後で、指導を受けながら体験ができます。自分で打ったそばは味わいも格別。新しい趣味にもなるかもしれません。奥会津へお越しの際はぜひそば打ち体験をしてみてください。
詳細・お申込み方法などについてははこちらをご確認ください
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そばどころである奥会津では、各地でそば祭りが開催されます。そば祭りでは各地の新そばや奥会津グルメを味わえたり、会津の「そば口上」が披露されたり、ステージイベントや早食い大会など参加型の催しなどが開催されます。それぞれのイベントの詳細についてはリンク先をご覧ください。新そばの季節、町村によってそばの味や食べ方も異なります。それぞれの味を食べ比べに出かけてみるのも楽しいですよ。食欲の秋、奥会津のそば祭りにぜひお越しください。
| 平成27年10月24日(土)・25日(日) | 奥会津ごっつぉまつり(金山町) |
| 平成27年10月25日(日) |
昭和村秋味まつり(昭和村) |
| 平成27年11月8日(日) | おおたに新そばまつり(三島町) |
| 平成27年11月8日(日) |
会津やないづ新そばまつり(柳津町) |
このほか、イベント情報は随時いいね!奥会津スタッフブログで更新していきます。お楽しみに!
