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福島県只見町は、その雄大なブナの森とそこに生きる動物たち、そしてそれらの自然と調和し生活する人々の暮らしが現代の世界環境のなかでも特に貴重であるとして、2014 年6月に「ユネスコエコパーク」へ登録されました。 そんな只見の自然と共に生きる人々の暮らしをご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 只見町は過疎・高齢化に伴う地域産業の衰退が進み、地域社会の維持・発展が課題となる中、平成の大合併を選択せず独自のまちづくりを歩むこととしました。

都市部にはない只見地域の豪雪が特徴づける豊かな自然環境とそれらをよりどころにしてきた伝統的な生活・文化・産業を活かした町づくりを進めて、人は生態系の一部であるという人間本来の価値観を築くという理念のもとに振興計画を策定されました。

そして、平成19年には「自然首都・只見」宣言を行い、ブナ林に代表される只見の自然環境を次世代に引き継いでいく責務を宣言しています。 

  

 

2014年6月12日、スウェーデンで開かれたユネスコMAB計画国際調整理事会で、福島県只見町全域と檜枝岐村の一部を含む地域が只見ユネスコエコパークとして登録されました。

日本では志賀高原、白山、大台ケ原・大峯山、屋久島、綾に次いで、日本では6・7番目の登録地となりました。

 ユネスコエコパークへの登録は、只見地域の豊かな自然環境とそれをよりどころにした伝統的な生活、文化の存在が、自然と調和のとれた地域として評価されました。

 

 

 

 


 

 

奥山に位置し山々に囲まれた只見の生活を支えるのは、周囲の天然資源が重要な役割を果たしてきました。周辺の森林の木材を薪炭として煮炊きをしたり暖房の原料としたり、山で採れるきのこ・山菜類は、重要な食糧源となり、川魚のサケ・マス類、狩猟により捕獲されたクマやカモシカなどの大型動物は重要なタンパク源となりました。住居の建築や修理をする材料や農業資材も周囲の山林原野から得られたので、衣食住は天然資源を巧みに利用した生活が基本となってきました。

 

 

 

 

 

こうした天然資源は多雪の自然環境により育まれてきた事は重要な事実です。世界有数の多雪環境のもとで形成された雪食地形をはじめとする複雑な地形構造の上に成立するブナ林など、多様性に富んだ森林がほとんど人の影響を受けずに4万~5万ヘクタールの規模で存在しています。只見町に残された貴重な自然環境や天然資源を利活用する伝統的な生活や文化は、地域が誇る遺産です。

 

 

 

 

 

あめよばれ

 

蒸かしたもち米と大麦モヤシの麦芽だけで作られる贅沢な食べものである「水あめ」を作り、近所の女性達を家に呼んで、煮詰める前の「水あめ」を飲みながら世間話をするという雪に閉ざされた冬の期間の楽しみでした。 雪が降りしきる中、それぞれの家庭のあめを賞味して煮物や漬物をふるまうという風習です。昔は、薪を使って何時間も煮詰めていたので大変な労力と時間がかかりました。今では、人々の高齢化も進んだ現在では、大きな鍋を使って作る事などの安全も考慮してほとんど無くなってしまいましたが、冷え込みが厳しくなる寒中で作られたあめは、滋養強壮効果があるとされ、今でも利用され販売しています。

 

 

おんべ

 

「おんべ」は「歳の神」「サ イノカミ」「歳(とし)神様」とよばれ、旧正月(小正月)の1月15日いに各地で行われる伝統行事の一つです。新しい一年の無病息災、家内安全を願って行 われ、正月飾りや古くなったお札などを一緒に燃やし、その煙を体にかけると風邪など引かず元気に過ごせるといわれています。

 

 

火の用心

 

6歳になった子供達がお正月の書初めに「火の用心」と書いて親族一同に配る風習があります。

6歳=無災に繋がるとして、6歳の子供だけが担う大切な役目です。その年の火伏のお守りとして1年間掲げます。かつて子供が「おんべ」のまねをして火事を出した例があり「火の用心」の書初めを通して火の恐ろしさや大切さを教える意味もありました。

 

 

 

お平

 

「お平」は、山の幸、里の幸、海の幸、川の幸と、自然からの恵みを享受して育った様々な食材がひとつのお椀に入った、年越しなどの機会にしか食べられない贅沢な料理で、昔から家族みんなが楽しみにしていました。

 

 

 

 

 

 

 

編み組細工

 

農閑期であり外仕事が出来ない長い冬の間、ヒロロ・マタタビ・ヤマブドウ・クルミ・アケビなどのツル性植物を雪が降る前に採取して、様々な生活用品を手作りしてきました。

丈夫で使いやすい編み組細工は、親の手伝いをしながら子供が覚えて受け継がれてきました。

 

 

 

 

ダイコンニュー

 

雪深い只見町では、冬の間に食べる食材をそれぞれの家で、翌春までの長い期間、蓄えておく必要があったので、雪の下では、氷点下(0℃)以下にならないという特性を利用した保存方法が今も残されています。

特に、冬の間の貴重な野菜となる大根は、水分が多く凍みやすいので、雪が降る前に、「ダイコンニュ」ーと呼ばれる貯蔵庫を家の近くに作り保存しました。

 

 

 

 

 

とち餅

 

山国で雪の多い只見では、「木の実」も大切な食糧でした。栃の木の種子を粉状にして餅に混ぜて食糧としていました。 アクの強い栃の実なので、皮をむいて1週間小川にさらし、さらに数日アク抜きをしなければならず大変手間暇のかかる作業ですが、何年も保存できて貴重な餅をかさ増しするために使われています。

 

 

 

薬草

 

現在のように医薬品が簡単に手に入らなかった時代には、様々な薬効を持つ植物が採取され薬草として利用されてきました。その知恵を受け継ぎ、現在も広く活用されています。

 

・キハダ 樹皮の川(黄色い部分)を煎じて胃の薬として果実は喘息の薬として用いる。

・オトギリソウ 全草を乾燥させ焼酎漬けにしたものを、切り傷・やけど・虫刺されの塗薬として利用する。

・ヤマナシ (オオワラジロノキ) 果実を焼酎漬けや乾燥させたものを煎じて、喘息の薬に用いる。

・ブスノミ (ノブドウ) 乾燥した実を焼酎漬けにしたものを虫垂炎の時に患部に塗ると痛みがとれると言われて、熱冷ましにも効果的。その他、様々な症状に効くとされています。

・マタタビの果実の焼酎漬け 風邪・喘息・万病に効果的

・メグスリノキ 目薬として使用すると眼病に効果的

 

 

 

自然環境から得られる天然資源を維持可能な形で利活用する

「自然首都・只見」伝統産品ブランド

 

 

 

昔ながらの生活や文化を担う世代の高齢化により、生きた歴史が失われつつあります。

伝統的な生活・文化を次世代に継承し、さらにそれを産業化して地域振興の柱として育てていく事が求められています。自然環境を持続可能な形で活用し、地域の社会経済的な発展を目指すことは重要な課題です。

 

  

 

 

只見町ブナセンターにて開催されていた、企画展「天然資源とその利用」を取材してご紹介させて頂きました。

 

 

 


 

 

 只見駅構内の「只見観光まちづくり協会」にて販売されている伝統産品

 

 

 

 

   

■編み組細工                     ■南郷トマトドレッシング

 只見の天然素材を使用した手作り       「ふくしまおいしい大賞2013」受賞

 

 

          

■天然山くるみ                     ■じゅうねんドレッシング

 αリノレン酸を多く含み成人病予防に効果的  ドレッシングで手軽にアンチエイジング

 

 

 

 

 


 

 


只見町の豊かな自然環境に魅了され他の地域から移住された方々に、只見での田舎暮らしについてお話を伺いました。移り住む事を決めたきっかけを聞くと、「一目惚れ」や「ここしかない!」と即決されて導かれるかのように移住してきたという声も多いです。

昔ながらの暮らしが根付く只見町には、人々が原点に帰れる「心のふるさと」があるかのようです。

そんな皆さんが、思い思いに楽しまれている只見での田舎暮らし様子を紹介します。

 

 

 

  

 

石橋さん(東京より移住/会社経営・町会議員)

 

大病を患うなどの価値観が変わるようなきっかけによって、田舎への移住を考えるようになりました。

新潟の古民家を見に行く途中で、たまたま通りがかった只見に魅了されて移住を決意しました。

病状も回復して、娘さんと二人で只見町に住み、東京で仕事を続けるご主人も休みの日に只見へ、という生活を送っています。病気の事もあり、人と会いたくなくて田舎に来たつもりがご近所さんと仲良くなり、想像以上に田舎に適応して楽しい田舎暮らしを送っています。大好きな只見町での人々の出会いに感謝して恩返しがしたいという思いで只見町の議員も務めています。この町と人々を明るい話題で元気にしたい!と毎日奔走しています。

 

 

 

 

 

伊豆さん(千葉県より移住/ビストロ叶屋オーナー)
 

スキーや登山など山が好きで田舎暮らしを夢見ていた伊豆さんご夫妻は、 様々な縁に導かれるかのように只見町へ移住してきました。移住から8年経った今でも、只見の自然が織りなす”当たり前の日常”に感動する毎日です。雪の多い冬があるからこそ、春の喜びもひとしおです。

「ビストロ叶屋」では、昨年のユネスコエコパーク登録を記念して、地元の食材を使った地産地消メニュー「蕎麦粉のガレット」を作りました。多くの方に只見のスローライフ・スローフードを伝えたいと思います。「蕎麦粉のガレット」は季節毎にトッピングが変わり、春先は、ポリフェノールがたっぷりの紫アスパラです。

 

 

 

  

 

 

安藤さん(東京より移住/藍染教室講師)

 

子供の頃から家族で山登りをしたり自然に親しむ機会は多かったです。

バイクで東京から会津へ行く途中で道を間違えて只見に来た事がきっかけで、只雄大な山々のある大自然に一目惚れ。すぐに移住を決めました。

家の近くの山へ編み組細工の材料の植物を取りに行って自宅でかごなどを作ったり、東京にいた頃から続けている趣味の染物を教えたりしています。地元の野菜で布を染めたり、只見の山をモチーフにした型紙を作って浴衣の模様にしたりしています。只見の自然を楽しむ暮らしだけでなく、魅力的な人達に囲まれた豊かな人間関係のおかげで、とても充実した日々を過ごしています。

 

 

 

  

 

今井さん(千葉県より移住/家具製作)

 

一級建築士のご主人は、家具作りが趣味で、材料を買いに南会津に足を運んでいました。

家具製作用の工房を探していたところ、知人に紹介されたのが築250年の古民家でした。

初めはとても住めるような状態ではありませんでしたが、建築家で古民家に興味のあったご主人にはとても魅力的に見えました。さっそく購入して家具作りの傍ら、6年かけて改装し現在の住まいとなりました。

当時、仕事の激務で衰弱していったご主人を心配した奥様の「同じ一生なら好きな事をしてほしい」という思いにより、ご主人が望んでいた田舎暮らしに賛成して移住を決意しました。

もともと田舎暮らしや自然にはあまり興味を持っていなかった奥様ですが、「さき織」をしたり周りに気兼ねする事なくご夫婦で楽器演奏したりと、家の中での楽しみ事を満喫されています。

 

 

  

 

渕上さん(東京より移住/福祉関係)

 

学生の頃、お姉さんの影響により山登りをはじめて色々な山へ行きました。

只見の山と初めて出会った日は、ずっと覚えています。新緑や水のきれいさや山菜の美味しさに感動し

すぐに大ファンになって以来、十数年も只見の山に通い続けました。

それから田舎暮らしを求めて移住した友人たちの暮らしを見て憧れるようになり、只見に移住した友人がいる事もあって移住を決めました。福祉関係の仕事をしていて、国家資格を持っていたので働く場所もあまり心配はありませんでした。

雪の多い暮らしへの不安はありましたが、地域の方々に助けられ、お茶飲みしながらの近所付き合いで方言や伝統文化などを教えてもらい、周りの人に支えられているおかげで楽しく暮らしています。 大好きなスイーツのお店が少ないので自分で手作りしたり、ヒロロというツル植物を使って編み組細工も作りました。趣味の音楽を自然の中で演奏会をしてみたいというのが夢です。

 

 

  

 

 只見町に移住された方々同士の交流も多く、ほぼ皆さんお知り合いのようです。

只見の自然や暮らし、人々の温かさに惹かれるという気持ちを持つ者同士、通じ合うものも多いようです。

山へ行っツル性植物を採ってきては編み組細工を作ったり、楽器の演奏会をしたり、只見を愛する心が人と人をも繋ぎ輪となって、これからも大きく広がっていく事を願っています。

 

自然を愛し、自然を活かし、人から人へ伝統や文化を伝え、そして人と人を繋ぐ…

そんな心が只見には生きづいているようです。

 

 

 

 

 


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