

■拝観料不要
成法寺観音堂は、平成23年7月に、2年にわたって行われた観音堂の茅葺の葺き替えが完了し、
現在は茅葺屋根の美しい様子も見ることができます。
茅葺き職人の減少や冬の豪雪による当会茅葺屋根を維持・管理するのは(金銭的な理由も含め)容易なことではなく、今回の屋根改修にあたり
トタンに葺き替えるとか、茅葺屋根の上にもうひとつ屋根をかけてカバーするなどの案も出たそうです。
しかし、背景の岸壁の景観ともあいまった荘厳さを維持するため、
地域の方々の努力で今回も茅を葺き直して維持していくことになりました。
観音堂の背後にそびえる岩山は、仏地山(ぶつちさん)と呼ばれており
ここ数年はハヤブサが岩山の影に巣をつくって周辺を飛び回っているそうですよ。
運が良ければその姿を見ることができるかもしれません。
観音堂内部はお正月とお盆の時期のみ開帳されるそうです。
(お正月は深い雪に覆われるため拝観困難な場合もあります)
取材当日は開帳の日ではありませんでしたが、
「お寺に泊まろう」という行事で、近くの小学校の子どもたちが成法寺に来ており
指導・管理されている方に運良くお話を伺うとともに、観音様を拝見することができました。
この観音像は「人肌観音」とも呼ばれ、金を貼り付けることによって人肌に近い彩色が施されています。
1311年につくられ、700年経った今でも彩色や文様などが美しいまま残っている様子は、
この地の気候が保存に向いていたとされるとともに、地域の人々の信仰心の賜物とも言われています。
しかし、この観音像がどのようにしてここにたどり着いたかは未だよくわかっていないのだそうです。
輸送方法は陸を伝ってここまで運ばれたのか、
はたまた、近くを流れる伊南川を伝って運ばれてきたのか・・・
(現在は浅瀬が多く流れが静かですが、その昔は水運にも利用された大きな川だったそうです)
拝観者の記帳簿によると、神奈川県から毎年必ず来ている方がいらっしゃるとのことでした。
会津の奥のひっそりとしたお寺に安置されるひとつの観音像に、
現代に残る貴重な文化財であることを超え、その美しい顔立ちや彫りの精巧さ、
長い道のりを何度も足を運ばせる尊い力があるのだと思います。
成法字は常駐の方がいらっしゃいませんので、
お盆以外に観音像を拝見するには事前問い合わせが必要です。
(お問合せ:大泉寺0241-73-2118)


