
2014年12月14日(日)
御蔵入交流館にて 第2回 田島祇園祭 屋台歌舞伎 特別舞台公演が開かれました。
※画像は全てクリックで拡大します。
【 田島祇園祭 屋台歌舞伎の歴史 】
◆田島祇園祭屋台歌舞伎の歴史は江戸時代末まで遡る事ができます。
明治の初めごろまで子供たちにより演じられていましたが、明治6年に学制が制定され
「教育上好ましくない」という理由から子供たちによる上演は一旦途絶えたそうです。
これ以降、田島祇園祭では、地元青年会の習い芝居や買芝居等、様々な形で歌舞伎が
上演されてきました。
平成4年の夏ごろから子供歌舞伎を復活させようという機運が高まり、町民有志により
同年の9月に田島祇園祭屋台歌舞伎保存会が設立され、平成6年から田島祇園祭での
子供歌舞伎の上演が始まりました。
平成23年に保存会に新たに大人役者部門が誕生し、現在12名の子供役者と
10名の大人役者で年間約10回程度の公演を行っています。
【 田島歌舞伎の特徴 】
◆全体それぞれの歌舞伎の義太夫をプロに頼まず、地元の人が務めています。
語りは地元の方と保存会の方が語るというのも、他にはない田島歌舞伎の特徴の一つです。
車引や、黒子も子供たちがやっています。(三味線や太鼓・笛なども小学3年生です。)
小道具も手分けして3年生全員で作っているそうです。
これは日本全国何処にもない田島だけとの事です。
【 今回の田島祇園祭 屋台歌舞伎 特別舞台公演の内容 】
第1部 絵本太功記十段目 ~尼崎閑居の場~
【内容と見どころ】
◆このお話は武智光秀が本能寺にて小田春永を討ち、その後戦に敗れた光秀が百姓に刺され自刃するまでの13日間の出来事を書いた物語で、その中の10日目の出来事がこの10段目となっています。絵本太功記十段目の見どころは前半の光秀の出てくる時の不気味さ、後半は十次郎が手負いで帰ってきて気付けの薬を飲ませる場面。ここでは厳しい侍の面と、優しい父の面が見れます。そして操のくどき、光秀大落としなどです。
第2部 菅原伝授手習鑑 ~吉田社頭車曳の場~
【内容と見どころ】
第2部の菅原伝授手習鑑は平安時代の菅原道真の失脚事件(昌泰の変)を中心に、道真の周囲の人々の生き様を描いた物語。見所は荒事。(怪力の者同士が一つの物を引っ張り合う引合事)三つ子の松王丸、梅王丸、桜丸が時平の牛車を引っ張り合う場面です。
第3部 仮名手本忠臣蔵三段目 ~足利館 松の廊下刀傷の場~
【内容と見どころ】
第三部の仮名手本忠臣蔵三段目は江戸城松の廊下で吉良上野介に切りつけた浅野内匠頭は切腹、浅野家はお取り潰しとなり、その家臣大石内蔵助たちは吉良を主君内匠頭の仇とし、最後は四十七人で本所の吉良邸に討入り吉良を討ち、内匠頭の墓所泉岳寺へと引き揚げる。この元禄14年から15年(1701 - 1702年)にかけて起った元禄赤穂事件、いわゆる「忠臣蔵」の物語。松の廊下で切りつけるシーンも見どころですが、一番の見所はねちっこいいじめのシーンだそうですよ。(指導者の鶴澤弥吉先生談)
出演する子供たちに公演前に意気込み等をインタビューしてみました!
田島小学校3年生の子供たちにもインタビューさせていただきました!
【 田島小学校の先生からのコメント 】
◆田島小学校の生徒は三年生になると歌舞伎をやるという意気込みで三年生に上がります。
子供たちの歌舞伎の練習は総合学習の時間を歌舞伎の練習にあてていました。
本番に向けて練習を子供たちは本当に頑張ってきました。
リハーサルの時も本当に良く頑張っていて、見ていた方も絶賛して下さっていました。
歌舞伎の言い回し、役者の子たちの張りのある声、所作の綺麗さなどは私も見ていてびっくりしました。
3年生最後の大舞台なので頑張って欲しいです。子供たちを応援しています。
【当日の様子です】
朝10時前。すでに主演となる子供たちが集まっていました。
皆さん化粧や着物の着付けなどの準備で大忙しです。
その合間に台詞のチェックをしている子供たちもいましたよ!
子供たちの準備が進む中、舞台裏でも子供たちの作った
飾りの梅の花が取り付けられていました。とても綺麗ですね!
手作りの花飾りは全部で300以上あるそうです。
入り口には素敵な歌舞伎の車引の様子を描いた絵も飾られていましたよ!
そして、手作りの鎧も飾られていました。紙で作られているので軽いそうです。
開場前から沢山のお客様が並んで開演の時を今か今かと待っていらっしゃいました。
開場後、受付のスタッフの方にパンフレットをいただいて中へと進みます。
開演前には、南会津町町長からのご挨拶がありました。
14:00 いよいよ第1部の開幕です。
物語は息子の反逆を恥じて、尼崎へ移り住んだ光秀の母・皐月の元へ
光秀の妻・操、息子・十次郎、許婚・初菊が
見舞に来るシーンから始まります。
十次郎は皐月の進言により、許婚の初菊と祝言だけを済ませると
止める初菊を振り切り戦へと飛び出して行ってしまいます。
泣く泣く十次郎を見送る三人の元へ、僧侶に姿を変えた
春永の忠臣・真柴久吉が宿を求めに来ます。
その後をつけてきた光秀。この光秀の登場シーンも見どころの一つですよ!
その僧が久吉だと見抜いた光秀は、竹槍を襖越しに突き刺します。
しかし、刺されたのは光秀の母・皐月でした。

驚きの展開と子供たちの迫真の演技にスタッフも目が離せません。
自分が竹槍を刺したのが母・皐月と知り動揺し慌てる光秀。
ここで光秀を母・皐月と妻・操が諌めます。操のくどきのシーンもここです。
諌めていると息子の十次郎が深手を負って戻って来ます。
ここでは光秀が息子に気付けの薬を飲ませ、息子を労わる優しい父親の面が見れました。
でも直ぐに侍としての厳しい一面を見せ、意識を取り戻した十次郎に戦況を問います。
十次郎は光秀に味方の戦況の不利を伝えると、光秀の母・皐月と共に
父の身を気遣いながら息を引き取ってしまいます。
さすがの光秀もこれには涙を流し悲しみます。
悲しみに暮れる光秀の元へ久吉の家臣・佐藤虎之助正清と奥から久吉が現れ、
改めて天王山で勝負を決めることを約束して三人は別れます。
ここで第1部の演目絵本太功記十段目の終了です。
演じていた子供たちへの惜しみない拍手と共に幕は降りました。
歌舞伎は初めて見るという人でも、思わず見入ってしまうほどの子供たちの演技力に
とても感動いたしました。本当に素晴らしい舞台でしたよ!!
第2部の田島小学校3年生もインタビュー時に緊張していると言っていましたが
堂々とした演技に舞台に響く張りのある声。とても素晴らしかったです。
とにかく本番はがんばる!と言っていた小学3年生の子供たち。
その頑張りが演技から伝わって来ましたよ!
会津田島祇園祭屋台歌舞伎。是非、これからも子供たちに続けていって欲しいです。
そして多くの方に、会津田島屋台歌舞伎の素晴らしさを知っていただけたらいいなと思います。
最後に…
撮影に協力して下さった子供たち、そして先生方、スタッフの皆様。
本当に有難う御座いました!!
これまでの子供歌舞伎の様子についても
こちらから見ることが出来ますので是非ご覧になって下さい!
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会津田島祇園祭について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!!
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