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2014/07/24 09:58

【スタッフがゆく】7月22日 会津田島祇園祭 子供歌舞伎

 

 

 

 

 

 2014 会津田島祇園祭 ~子供歌舞伎~


 

   

 

 

   

毎年7月22日~24日南会津町田島地区にて行われている800余年の歴史ある伝統行事会津田島祇園祭は、日本三大祇園祭に数えられています。

今年は、祇園祭の中の子供歌舞伎「一谷嫩軍記 須磨の浦の段」を演じる子供達をレポートしました。子供歌舞伎は、江戸時代末期から明治時代初期にかけて屋台上で上演されていましたが、一時「学制」の制定などにより禁止になり途絶えていましたが、平成6年に約120年ぶりに復活しました。貴重な伝統文化の担い手である子供達です。

 

 

 この日の晴れ舞台のために厳しい練習を乗り越えてきた子供達は堂々とした姿を見せていました。 

 

 

6月から全員集まっての練習が始まりました。私達は、早速初日から取材させて頂きました。

講師の花柳貴答先生・鶴澤弥吉先生を招いての練習では、視線や仕草、台詞の言い回し、礼儀作法まで教わりました。身に付けた礼儀作法は、大人になってからも役立つ一生の財産となります。歌舞伎を通しての子供たちの成長は目を見張るものがあり、本番の舞台は、感動の涙を流してしまう事も多々あるそうです。 

 

  

7月に入ると、祇園祭の舞台となる屋台でのお稽古です。

学校帰りの子供達の練習が始まるのは夜7時からのお稽古の頑張りを支えてくれるのは、ご家族の温かい応援があってこそ。本番の舞台でも裏方で支えているお母さん達の姿もありました。子供を通して、若いお母さん方にも歌舞伎の文化を知ってもらえたら嬉しいと、講師の先生が話されていました。

 

7月22日(火)例祭  

 

   

町内は、祭りの雰囲気に包まれて多くの人で賑わい活気づいていました。

 

    

いよいよ本番を迎えた子供達

楽屋でも練習に励む姿からは緊張感と真剣に取り組む姿勢が伝わってきます。

 

  

 

そんな中、お邪魔して…本番前の意気込みや心境をインタビューさせて頂きました。

いつもの顔から一変してすっかり役者の顔になった子供達は凛とした雰囲気を醸し出して、なんだか私の方が緊張してしまいました。頂いたコメントからも、練習の成果や成長の証がしっかりと伝わってきて、胸が熱くなってしまいます。

  

 

熊谷次郎 直実

 

佐藤 恭香さん (高1)

 自分の息子を殺さなければならないという難しい役どころ。

その複雑な心境への感情移入に苦労しました。

自分の両親を見て、自分に対する行動から想いを察する事で役作りに励みました。人の心を察するという事で、思いやりや感謝の心を大切にするようになりました。遠くからも足を運んでくださるお客様に恥ずかしくないような演技をする事で、練習に協力してくださった皆さんへの恩返しがしたいです。

 

 

平  敦盛

 

猪俣 彩可さん (高1) 

 苦手だった立ち回りを、仲間に支えられて克服する事ができました。

足を運んでくださるお客様や仲間の有難さに感謝の気持ちから、人との関わりを大切にするようになりました。

今年で3年目になる子供歌舞伎、まだ女役を演じた事が無いので来年は是非挑戦してみたい。演技の腕を上げて、周りのサポートもしっかり出来るように成長したいです。

 

 

 

 

玉 織 姫

 

渡邊 陽香さん (中1)

 小さな頃から憧れていた祇園祭での歌舞伎の舞台の演技なので、緊張より練習の成果を皆さんに見て頂きたいという想いでいっぱいです。玉織姫の女性らしい仕草を普段の生活でも意識して心がけていました。

大好きな歌舞伎をこれからも続けて更にレベルアップした役にもどんどん挑戦したいです。

 

 

 

平   山

 

 渡部 幸太君(小6)

 台詞を覚えるのに苦労し、何度も練習を重ねてきました。

友達には知られたくないような悪役の平山の役ですが、今日はとことん悪役に成りきって、この炎天下にも負けずに、堂々とした演技をしたいです。

 

 

 

 

 

   

16:00~ いよいよ舞台の幕が上がりました。 

 

「一谷嫩軍記 須磨の浦の段」の物語の内容は・・・

源平の戦いで都をおちのびた平家の陣に、源氏方が攻め寄せ平家の敗路を物語ったものです。先陣は熊谷次郎直実と小次郎直家の親子。平敦盛が熊谷に討たれ、敦盛の許嫁玉織姫が平山武者所に刺されます。しかし、実はこの敦盛こそが戦乱の中で敦盛に成りすました小次郎直家であった。   

             

 

 

戦乱の中離れ離れになってしまった敦盛を探し玉織姫は、須磨の浦までさまよい出た 

 

 

姫の前に平山が現れ、自分の妻になるように迫るが…

 

 

 敦盛を慕う玉織姫は、それを拒み平山を罵ると平山は怒り姫を刺してしまう。

すると、背後からの声に平家の手勢を恐れた平山はその場を逃げ去った。

 

平家の軍が船に乗り退こうとしている須磨の浜の波打ち際で、敦盛もその船へ向かって馬を走らせていると、熊谷直実が声をかける。 

 

  

引き返して勝負あれとの熊谷の言葉に引き返した平敦盛。 

 

 

熊谷と敦盛の一騎打ちの勝負で、熊谷が敦盛を組み伏せると 

 

  

敦盛が覚悟を決めて首を差し出す姿に、憐み逃がそうとする熊谷 

 

 

 その様子を遠くから見ていた平山が現れ、わざわざ組み敷いておきながら平家方の大将を逃すとは

熊谷には、二心あるに極まったと罵ると、敦盛は 熊谷はためらいながらも「未来は必ず一蓮托生」と願い般若心経を唱えると、敦盛の首を切り落とした。

 

 

平山に深手を負わされ倒れていた玉織姫は、敦盛を討ち取ったという事を聞くと、何者が敦盛を討ったのかと声をかける。

 

 

熊谷は、敦盛の妻であるという姫に討ったばかりの首を抱かせるが、姫はもう目も見えずに嘆き悲しみながら息途絶えた。

 

  

忠義の為には、自分の子どもさえも犠牲にしなければならなかった武士の物語には戦いの世の無常と

人生の儚さを表現しています。

激しい戦乱の世を生きた人々を見事に演じた子供達。叶わぬ想いや夢半ばにして息絶えてしまった無念さを糧に、現実では未来に向かって力強く歩き大きな夢を実現させて欲しいと思います。

 

 

 

舞台は第6幕に分かれて上演され、次の幕が上がるまでの間には、屋台に子供達を大勢乗せ「オーンサーン ヤレカケロ」の掛け声が響き渡ります。

 

 

 

 

日が落ちて辺りが暗くなると、提灯にあかりが灯り雅な祇園祭の雰囲気を楽しむ人が増え更に賑わいました。歌舞伎の第二部も昼間とはまた違った風情の中で見る事が出来ました。

 

   

 

人と人を繋ぎ、また人から人へ命を吹き込まれて息づいている伝統文化が、仲間の絆を強くし一人一人を成長させてくれるようです。 

 子供歌舞伎を通して、自分自身と向き合い成長していく子供達を見ていると、頼もしく想い、伝統文化の素晴らしさを改めて実感しました。

 

まだ歌舞伎に馴染みの無い若い世代の方も歌舞伎ファンの方にも、楽しんで頂ける子供歌舞伎です。

 

■次回の上演は8月3日(日) 13:30~ 大桃夢舞台

 南会津町大桃地区 大桃の舞台にて(国指定重要文化財)

 入場無料

 

 ・田島祇園祭屋台歌舞伎(一谷嫩軍記)

 ・青柳八木節笠踊り

 ・久川城太鼓

 ・五反野祭囃

 

 

 

 

 

ぜひ、お楽しみください♪

 

 

 

 

 


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