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2013/07/18 17:58

【スタッフがゆく】歴史の街・田島で藍染め体験に挑戦!


南山御蔵入領の中心地、南会津町田島

 

伝統をつなぐ藍染めを体験

 

 

 南会津町の歴史がわかる資料や昔ながらの民具を展示する奥会津博物館で、藍染め体験にチャレンジしてきました!

 藍染めは誰もが知る、日本が誇る歴史ある染めの手法で、昔はどの町にも2~3軒の染屋があったとか。今回取材させていただいた奥会津博物館では、実際に南会津町田島にあった染屋の建物を現在の場所に移築し、その建物の瓶(かめ)でつくった藍を利用して染め付け体験ができるんです。

 

 南会津エリアは江戸時代は幕府の直轄地であり、「南山御蔵入領(みなみやまおくらいりりょう)」と呼ばれていました。この南山の中心地であった田島地域にも染屋が数軒あり、ここでできる藍染めの体験施設は昭和の初期の頃まで実際に染屋として使われていた建物を移築したもの。

 

 奥会津博物館の周辺にはこうして移築してきた茅葺屋根の建物だけで構成されたエリアがあり、この染屋のほか、馬とともに宿泊するための宿屋だった建物「馬屋」があったり、近くの山王峠にあった食事処「山王茶屋」を移築した、名前もそのままの古民家レストランがあったり、流れる水を利用した水車があったりと、この中にいると昔にタイムスリップしたような気分になります。「染屋」と書かれた暖簾もなんとも風情がありますね。もちろんこれも麻を藍染めにしたもの。

 

 うんちくはさておき、さっそく体験開始!まずは染めるアイテム選び。ここではハンカチ、タオルハンカチ、てぬぐい、バンダナの4種類から選べます。

 好きなアイテムを選んだら、柄の出かたを考えながら輪ゴムでしばって模様をつくります。しばった部分が白く残って柄になるというわけですね。「ここをこうやって折って、ここをしばるとこんな模様になるよ」と教えていただきますが、素人にはまったく想像もつきません・・・。「どんな柄になってもそれが世界にひとつのオリジナルだからね。思いがけず素敵なものができることもあるよ。"失敗"っていうのは絶対にないから、好きなようにやってみてね。」ということで、なんだかよくわからないまま、思うにまかせてやってみます。

 

 ゴムでしばり終わったら、軽く水にさらしてからいよいよ藍の瓶の中へ。

布をゆっくり液体へ浸します。ゆっくり20数えて、あげてみると、緑っぽい色がついています。これが空気に触れるとみるみる青くなっていきます。藍染めは、こうして空気に触れさせて"酸化"させることで色を出す化学反応なんですね。昔の人はよくこんなことを考え出したものです。真ん中の写真が瓶からあげたばかり、右が15秒ほど経ってからの写真。色が濃く青くなっているの、わかりますか?

 

空気に触れさせて青くなってきたら、再び瓶の中で数秒。そして引き揚げると、さっきよりさらに深い青緑色に色づいています。そしてぎゅっと絞ってから、空気に触れさせて15分置きます

 

15分後、水ですすぎます。染屋の前にある川で水にさらす!これもなんだか昔っぽくていいですよね。

小川でよ~くすすいでから、しばっていた輪ゴムを外して再度水洗い。さて、出来上がりは!?

 

 じゃーん!いかがでしょう?けっこううまく出来たんじゃないでしょうか!「初めてにしては良くそまってるよ、上出来だね!」と褒めていただいたのを、今回ばかりは真に受けることにします!

 左からハンカチ・タオルハンカチ・バンダナ・手ぬぐいです。液に浸けた時間や生地の違いで色合いが微妙に異なります。タオルハンカチは吸収力があるぶん、濃く染まるそうです。

 ちなみに、奥にある建物が「山王茶屋」。南会津の郷土料理などが食べられる食事処です。

 思った以上の仕上がりに満足!そして「ここはこうやって縛っておけば良かったんだな~」とか「グラデーションにしたかったから、液に浸ける時間とかタイミングをもうちょっと・・・」とか、干した自分の作品を眺めながら、また来る気満々で次の構想を練っていました。

 

  今回体験させていただいた藍染めは「絞り染め」でしたが、南会津を含む会津地方での藍染めの技法はほとんどは「型染め」で、フィルムのようなものに細か~ い柄を掘り、それを型紙にして染め付けます。(右の写真が型染めした手ぬぐい。これもまたとっても美しい!)奥会津博物館での体験はこの田島の藍染めの歴史を少しでも伝えたいと、まずは手軽にできる「絞り」を体験して もらっているのだそうです。

 南会津町では、この田島の藍染めの文化を守り伝えていこうと、藍染めを学びたい人のための講座をひらいているとのこと。藍染めには様々な素材・道具・行程があって、それを学んで身に着けるにも時間がかかり、1年にわたる講座で"染め"の機会はたった2回 しかないんですって。それを聞いただけでどれだけ学ぶべきものが多いかがわかる気がします。

 今回指導していただいた講師のお二人もそうして田島の藍染めを学び、伝えている方々。今年は藍染めの浴衣を仕立てたそうですよ。お二人がしているエプロンもご自身が型染めしたもの。10年は使っているそうで、使い込んで良い風合いになっています。今日作ったハンカチもガンガン使って"味"を楽しみたいと思います♪

■奥会津博物館 藍染め体験

・体験可能期間 春~秋(要予約)

・所要時間 1時間程度

・料金 ハンカチ・タオルハンカチ・手ぬぐい…1,000円 バンダナ…1,300円

 (別途、奥会津博物館の入館料が必要です 大人300円、高校生200円、小中学生100円)

・最少催行人数 5名(5名より少ない場合もお問合せください)

・申込み&問合せ 奥会津博物館 0241-66-3077


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