
平家の落人伝説が残る檜枝岐村 は、昭和初期まで秘境だった場所で、湿地帯と山々に囲まれているため、稲作には適さず、地元で採れる食材で作った 山人料理(やもーどりょうり) と呼ばれる郷土料理を生み出してきました山人料理には蕎麦やキノコ、山菜、熊や鹿・兎などの獣肉、岩魚などの川魚、 はっとう(蕎麦粉とうるち米で作った餅)、そしてサンショウウオは、「ハコネサンショウウオ」で、滋養強壮効果があるとされ昔は漢方薬の原料にされていました。
現在は用いられる事は無くなったようですが、檜枝岐の旅館や民宿で、珍味として天ぷらや塩焼きとして食べられています。
檜枝岐でサンショウウオ漁を行っている星清夫さんに取材させて頂きました。
今回、初心者の取材班を案内するのには、源流までの道のりは厳しく「熊出没」の恐れも…という事で、
山道から近い場所に案内してくださいました。 それでも、星さんの腰には…しっかり”熊除けの鈴”が下がっていました。
それから、ナタも! 山道をかき分けていく途中の枝を切り、”サンショウウオの仕掛け”に使っていました。
慣れた様子の星さんの後に…この山の茂みの先には一体何が待っているのか?と期待とちょっぴりの不安を抱えながら
ついていく私達でした。未知の世界を体験する、この日の為に”体力を温存(!?)”していたスタッフも・・・(笑)
そして、険しいであろうと予想していた事の他すぐに辿り着いた先には、(星さん、お気遣いありがとうございました)
小さな滝がありました。
サンショウウオは水の綺麗な源流近くに生息していて、漁では小雨でジメジメした蒸し暑い日が取れやすいそうです。
この日は、雲空で肌寒い位の天候でした。サンショウウオ漁は、産卵期の5~6月に行われます。
滝に罠をしかけておき、産卵のため上流に向かって移動しているサンショウウオが滝を上り損ねて罠の網の中に落ちるという
仕掛けで漁を行っています。
数日前にセットしておいた仕掛けには・・・
30匹位かかっていました!多い時では10倍の300匹にもなるそうです!!
摂りすぎを避ける為に、最上流にメスが多くなったらそこで漁は終わりです。
1年獲った沢は2年間休ませて資源の保護を図っています。
食べ物が希少だった時代から受け継がれてきたサンショウウオ漁、共存していく為に守るべきルールがあるのです。
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ここまで成長するのに数年かかるようです 後ろ足が太い「オス」です
トカゲのように、すばしっこい動きをします。暑さには弱く冷涼な気候を好みます。
たくましい後ろ足を持っているのがオス。産卵期のメスのお腹には米粒大の卵が数個見えました。
小さな卵が沢山あるのかと思ったら、意外に少ないようです。お腹がまるで「エンドウ豆」のようでした。
繁殖期にはオスもメスも四肢の指先に小さな黒い爪が現れます。
身体の表面を触ってみるとと…ツルツルして掴みにくそうなイメージでしたが、逆に吸着性のあるようなペタペタした
感触で、しばらく触っていると手にすっかり馴染んでしまってとにかく可愛い!です。
独特の伝統文化の情緒が漂う檜枝岐で、山人料理を味わってみてはいかがでしょうか?
「檜枝岐歌舞伎」 縁結び&縁切り「橋場のばんば」 「真夏の雪まつり」
動画もご覧ください。