


日本が世界に誇る漫画文化。
只見町にある「昭和漫画館 青虫」には、昭和20年後半から40年前半の漫画を中心に約1万5000冊が展示されおり、好きな漫画本を手に取って読むことができます。
元々、教会や幼稚園だった「昭和漫画館」。JR只見駅から徒歩10分のところにあり、周囲は田んぼに囲まれています。
玄関を開けて、出入り口に入ると漫画や雑誌、当時の雑誌ののぼりなどが展示されています。
下駄箱が幼稚園サイズなので、スリッパが片一方しか入らないのが微笑ましいです。
味わいのある館内は、どこを見渡しても漫画本がたくさん。本のほかにも"昭和"を感じさせる
展示物がたくさんあり、本屋さんとおもちゃ屋さんを合わせたような印象を受けます。
壁際の本棚は天井まで本がびっしり 高いところの本を取るのに特注の階段も用意されています
展示してある漫画本やおもちゃはすべて館長の高野行央(たかの いくお)さん個人のコレクション。
【昭和漫画館青虫 高野行央館長】
高野さんの出身は神奈川県横浜市。意外にも少年時代はほとんど漫画は読まなかったそうです。
「読んだ漫画は桑田次郎の『まぼろし探偵』ぐらい。
当時は漫画を読むと頭が悪くなるなんて言われていた時代で親が厳しかった」
そんな高野さんがなぜこれほど大量の漫画本を収集するようになったのか?
高野さんが社会人になって数年がたった頃、立ち寄った古本屋に懐かしい漫画本がありました。
「当時読んでいた『まぼろし探偵』が置いてあった。
こんな昔の漫画が残っているものなのかと思った」
高野さんが漫画本収集のきっかけとなった「まぼろし探偵」
以来40年、高野さんは都内を中心に古本屋で漫画本の収集を行い、蔵書は約3万冊。
横浜の自宅に置ききれない漫画本は福島県の金山町に倉庫を借りて保管するようになっていました。
横浜から金山町に向かう途中に通る只見町には、「たもかく 本の街」という看板を掲げた古本屋があり、
以前から気になっていた高野さんはたもかくを訪れ、社長の吉津耕一さんと出会います。
「只見町をいつか本の街にしたい」という吉津さんの言葉に共感し、
「いつか只見町で自分の漫画本を読んでほしい」と思うようになったそうです。そしてその希望は高野さんの想像より早く実現します。
売りに出された教会があると聞いた高野さんは、建物を見て気に入り購入を決意。
只見町に移り住み、2006年に「昭和漫画館 青虫」をオープンします。
「青虫」という名前は、貸本出版社であった「青林堂」と漫画の神様「手塚治虫」より1文字づつもらって命名。
昭和記念館の看板に書かれた青虫の虫の字は高野さんの顔に似せてあります。
これだけ漫画本があるにも係らず、じっくり1冊、1冊漫画を読んでいくお客さんは稀で、博物館のように本の表紙を眺めていくお客さんがほとんどだと高野さんは笑います。
「今の若い人が読むような本は置いていないからね。昔の貸本漫画は貸本屋でしか読めなかったもの。無名な作家が多いが、表現の規制も少なく自由に書かれている」
水木しげる、白土三平、楳図かずお、さいとう・たかを、横山光輝など多くの人気漫画を描いた漫画家も貸本漫画を描いていました。彼らのルーツとなる貸本漫画が数多く置いてある「昭和漫画館 青虫」にじっくり読書に訪れてみてはいかがでしょう?
「昭和漫画館 青虫」
■開館期間
5月から10月の最終日曜日まで
■開館時間
12:00~17:00(最終入館時間16:00)
■定休日
火・水・木(ただし祝日と8月の旧盆時期は開館)
■入館料(1時間)
大人 500円
小・中・高校生 300円
■連絡先
℡:0241-82-2779
■ホームページ
■地図
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