
2012/01/31 14:06
【南会津の郷土料理】 檜枝岐村 : でっち、寒ざらし大根、他
●でっち
そば粉をこねることを<でっちる>と言い、こねて平たく丸めたものを
「でっち」と言います。混ぜる物によって、「めしでっち」 「草でっち」
「芋でっち」 「でえこっぱ(大根)でっち」などと言います。
「でえこっぱでっち」は熊がとれた時に溶かした熊の脂をつけて食べ、
今でも好んで食べられます。
上の写真は、檜枝岐温泉民宿の檜扇(ひおうぎ)さんに伺ったときに
「でえこっぱでっち」をふるまっていただきたときのものです。
左側の熊の脂はまったく臭みがなく、極上のオリーブオイルのような感じでした。
でっちにつけて食べるとそば粉が原料であることが感じなく、
まったく新しい食感のある和風ピザのような感じでした。
檜枝岐の郷土料理「山人料理」は美味しさだけでなく、
またしても身も心も驚かされました。
また、正月のごっつぉー「スシ」もふるまっていただき、
1ケ月に2回お正月がきたようでした。
【そば田楽】
でっちを茹でてから、山椒味噌をぬって焼く
【芋でっち】
(1)ジャガイモあh皮ごと茹で、皮をむきつぶして
そば粉とこねる
(2)平たく丸め茹でて、ネギ味噌、山椒味噌などをつけて焼く
<主な材料:そば粉、御飯、漬物>
[作り方]
①そば粉に柔らかく煮た御飯や細かく刻んだ漬物を
混ぜ込み、こね、平たく丸める。
②茹でて、焼いて表面を乾かす
③熊の脂をつけて食べる
[いつ食べたの : 普段食]
~でっちる時、ちいっとかたこねにして、
手つけえ(別ボールに湯を入れておく)
つけつけでっちるとやっこくできるだ~
●寒ざらし大根
檜枝岐では、寒の入りになるとすぐ作ります。
寒の水でさらした大根は虫にならず保存がききます。
長くおいて色が濃くなった寒ざらし大根は、
熱い湯で2回ぐらい茹でこぼすときれいになります。
ひら、煮物、混ぜ御飯など、油と相性が良いです。
檜枝岐を歩くといたるところにつるしてあります。
<主な材料 : 大根>
[作り方]
①寒の頃、大根を輪切りにし茹でる。
②真水(流れ水)3日~4日ぐらいひたす
③ひもなどに通し、軒下などにつるし乾かす
[いつ食べたの]
祝い事、不祝儀の時
●漬 物
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11月から4月は深い雪に閉ざされ、作物は全くできず、
行商の人々の足も跡絶えるこの村では、冬の食卓を飾る漬物は
なくてはならない物でした。
秋野菜の収穫が終わると、どの家も大わらわで漬物にとりかかります。
村を代表する野菜の漬物は切漬です。
どの家庭もほとんど同じ漬草(野菜)なのですが、漬草のバランスや
塩加減で微妙に違い、お茶飲みなどに集まった時に食べ、
美味しく漬かったものには「てがらだーべぇ」と評価します。
この村の厳しい寒さが美味しく漬かると言われ、また長持ちします。
しかし、年が明け春が近くなると、やはり発酵し酸味がでます。
酸味が出ても捨てることはせず、油で炒めたり、小魚や魚缶と煮たり、
オカラ炒めにしたり、焼餅のあんにしたりと色々に調理して食べます。
また、厳しい冬に動物性蛋白質を摂取する為に魚と飯・麹・塩で漬けた
「スシ」は檜枝岐村独特の郷土料理です。
上記写真には、もちろん「スシ」と「切漬」がはいっていました。
*資料提供
檜枝岐商工会女性部 30周年記念誌
「食の菜四季 檜枝岐」より

●動画もどうぞ~ 山人料理とは? ●檜枝岐村