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檜枝岐歌舞伎(ひのえまたかぶき)


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檜枝岐歌舞伎写真

檜枝岐村観光見る・観る

神にささげる奉納歌舞伎として行われてきた檜枝岐の伝統歌舞伎です。
その昔、江戸で歌舞伎を観劇した農民が、見よう見まねで村に伝えたのがはじまりと言われています。以来、親から子へと270余年に渡り継承され、衣装作りから化粧など裏方もすべて村人が行っています。
昔のままの歌舞伎の姿を鑑賞できることもあり、現在では遠方からも多くの歌舞伎ファンが訪れています。

住所
〒967-0521 福島県 南会津郡檜枝岐村字居平
TEL
0241-75-2432(尾瀬檜枝岐温泉観光協会)
営業時間
年3回公演
5月、8月、9月
関連サイト
http://www.oze-info.jp/kabuki/

《 檜枝岐歌舞伎の歴史 》

檜枝岐歌舞伎
  

檜枝岐歌舞伎は江戸時代より始まった農村歌舞伎です。 親から子、子から孫へと連綿と受け継がれ、約270年ものあいだ檜枝岐の人々を楽しませてきました。

檜枝岐歌舞伎の始まりは、江戸で歌舞伎を観劇した檜枝岐の農民が、その美しさに魅せられ、見よう見まねで村に伝えたことからといわれています。

それが数少ない農民たちの娯楽として広まり、檜枝岐村はもちろんのこと南会津全域に各地区ごとの一座があり、それぞれが競い合うようにして発展していきました。そうして地域ぐるみで歌舞伎をつくり、観て楽しみ、何世代ものあいだ絶えることなく続いてきました。

現在の檜枝岐歌舞伎を演じているのは「千葉之家花駒座」とよばれる一座で、老若男女約30名ほどの座員で構成されます。


 

檜枝岐歌舞伎 檜枝岐歌舞伎 檜枝岐歌舞伎

 

 

《 檜枝岐歌舞伎の見どころ 》

檜枝岐歌舞伎は演者も裏方も全て檜枝岐の住民によって行われます。大道具、小道具、衣装に至るまでが彼らの手によるもの。それぞれ仕事などを持ちながら年4回の公演のための準備を欠かすことなく続け、その技術の高さ、現代の今まで継承されてきた農民歌舞伎としての貴重性などから全国的に名の知られた舞台となりました。

江戸の時代へタイムスリップしたような演者の衣装や台詞は、夕暮れからの開演で刻々と移り変わる周囲の景観とあいまってえも言われぬ情緒を醸します。

檜枝岐歌舞伎 檜枝岐歌舞伎 檜枝岐歌舞伎

 

また、檜枝岐歌舞伎が行われる茅葺き屋根の舞台にもぜひ注目してください。この地域独特の「兜造り」と呼ばれる屋根形状で、全体のつくりは農村によく見られる曲家のようでもあります。檜枝岐の舞台は、昭和51年に国の重要有形民俗文化財に指定されています。

檜枝岐歌舞伎 檜枝岐歌舞伎 檜枝岐歌舞伎

 

ふだんの舞台は静けさに包まれています。常時開放しているので見学可能です。舞台側から客席を見るとこんな感じ。客席は石段になっており、上演日はここがびっしりと人で埋まります。

檜枝岐歌舞伎 檜枝岐歌舞伎

 

檜枝岐歌舞伎
  

また、現在も残されているの南会津の歌舞伎の舞台は、檜枝岐の舞台のほか「湯ノ花の歌舞伎舞台」、「大桃の舞台」があり、当時の賑やかな舞台の様子に思いを馳せることができます。

※大桃の舞台は国の重要有形民俗文化財に指定されています。
※南会津エリアに存在した歌舞伎の一座と舞台の分布図です。


 

 

《 檜枝岐歌舞伎を見に行く 》

上演は年に4回。4月「千葉之家花駒座新春歌舞伎公演」(公民館内にて)、5月「愛宕神祭礼奉納歌舞伎」、8月「鎮守神祭礼奉納歌舞伎」、9月「歌舞伎の夕べ」。4月の檜枝岐はまだ雪が残っており、上演は村内のホールで行われます。4月・5月・8月の公演は無料、9月は1,000円です(2012年現在)。

檜枝岐歌舞伎の観客席は屋外にあります。雨天決行で上演することもありますので雨具の準備が必要です。また、檜枝岐村は標高900m前後の山間部にあり夏であっても夜は冷え込む場所ですので、開演となる夕刻を想定した服装の準備も必要となります。

席は先着順で全席自由、入場制限はありませんが、客席は1,200名程度でいっぱいになります。開場は開演の1時間前。席とりなどはできません。

檜枝岐歌舞伎の最新の情報は尾瀬檜枝岐温泉観光協会さんのHPでご確認ください。

 

 

《 檜枝岐村を歩く 》

橋場のばんば
橋場のばんば
縁結びと縁切りの神様としても信仰され、新しいハサミを供えると悪縁切りに、錆びたハサミを供えると縁が切れないと言われています。また、ばんばさまの頭にお椀のフタをかぶせると、どんな願いでもかなえてくれると言われています。
  
歌舞伎伝承館
歌舞伎伝承館
農村歌舞伎として約270年の歴史がある檜枝岐歌舞伎で古くから使われてきた衣装や小道具、台本など貴重な資料や檜枝岐歌舞伎の歴史を展示しています。
  
六地蔵
六地蔵
檜枝岐村の中心部の沼田街道 (国道352号) 沿いにたたずむ六地蔵は、凶作の年に間引きされた赤ん坊の霊と母親の嘆きを供養した地蔵です。
  

 

 

檜枝岐村歴史民俗資料館
檜枝岐村歴史民俗資料館
檜枝岐の生活や歴史のほか尾瀬の自然を紹介する資料館です。
  
中土合公園
中土合公園
展望台からの絶景は必見。檜枝岐村を一望できます。ここに登ると、檜枝岐村の季節の変化、朝・昼・夜の一日の変化をよりいっそう楽しめます。
  

 

 

《 動 画 》

  
     
  
     

 

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