2015/05/14 14:21

【お知らせ】 金山町のマタギを追った 映画「春よこい」完成発表

 

 

 

ドキュメンタリー映画

 

春よこい ~熊と蜂蜜とアキオさん~

 

 

 

奥会津金山町でマタギ(猟師)として暮らす猪俣昭夫さんを追ったドキュメンタリー映画「春よこい~熊と蜂蜜とアキオさん~」が完成し、5/11(月)会津若松市役所で記者会見が開かれ、安孫子亘映画監督(写真右)、春よこい応援団長の長谷川盛雄金山町長(写真中央)、主人公の猪俣昭夫さん(写真左)が出席しました。

 

 

撮影期間は2年にわたり、金山町の自然と向き合う「マタギ猪俣昭夫」を追ったドキュメンタリー映画。

マタギを生業(なりわい)として生きる猪俣さんの普段の生活を撮影。冬は雪山で狩りをし、春は在来種のニホンミツバチの蜂蜜を採る― 山の神を崇拝し、マタギ独自の文化、山の掟に従って狩りをするマタギの姿・精神が描かれた作品です。

 

 

震災後、映画製作の拠点を会津に移そうと南会津の下郷町に移住した安孫子亘監督。

 

安孫子監督は、20年前からマタギの姿を追うことが夢だったそうです。

「秋田県阿仁町というところで最後のマタギと言われる一人のひとを訪ねたんですが、その人は残念ながら引退していまして、残念ながらマタギをとることが出来ませんでした。
20年経ってこの会津に来て、奥会津にマタギがいることを知り訪ね、金山の会津川口駅前の食堂でマタギ猪俣さんと衝撃的な出会いをし、そこで20年来の夢であったマタギをとることができた。」

 

「監督とお会いして、映画の話をもらったときはかなりびっくりしました。
びっくりしたんですけど、なにかしらのかたちで残していかないと「マタギ」がいたということも、あとあとわからなくなる。
今現在でもマタギがどんな生活をしているのか、どんなことを考えて山にはいっているのか、知っている人はごくわずか。
それを周りの人に知ってもらう。マタギが出来るほどの自然が多く残っている金山町も一緒に知っていただきたいという思いで、映画をとっていただいた。」と今回の主人公であるマタギ猪俣さんは話します。

 

 

  

 

 

マタギとハンターの違い。マタギは、自然に対して必要な時だけ狩る。ハンターは、いれば狩る―

自然界の状況に合わせて数の調整ができるのが”マタギ”。マタギというのは、山の声を人類に伝える役割をしている。

 

 

監督は猪俣さんと山に入った際、マタギは人とは見方が違うということを感じさせられたと言います。

 

例えば、「きのこが自然にはえているのはすごいな。」というと、猪俣さんは「寄生虫によってナラの木が枯れてしまう」と。

雪山に入った際、あたり一面真っ白の雪をみて”きれいだな~”と思っていたら、「山が死んでいるみたいだ」と猪俣さんは言った。

監督にはなんのことだかさっぱりわからなかったそう。マタギ猪俣さんの視点からは、”熊などの足跡がひとつもないのは山が死んでいる”と感じるんだとか。

 

 

猪俣さんは、山に入るときはあまりなにも考えていないそうです。

「山にはそれぞれ神様がいて、その山の神様の許しを得て山に入っているという感覚。
足を滑らせて崖から落ちそうになるときもあるけど、それでもこうして無事に猟が出来る。そういうときに神様に守られてるなあと言う感じはします。」

 

 

  

 

猪俣さんは、23歳から約40年間消防署職員の傍らマタギをしてきました。(今年で42年目)

冬は雪山で熊を討ち、春はニホンミツバチの蜂蜜をとる。それだけでなく、金山町の代表的な特産「ヒメマス」の繁殖にも力を入れています。

 

というのも、震災から4年が経った今も東日本大震災の原発事故の影響が福島第一原子力発電所から130km以上離れた金山町にも影響しているから。数少ない生息地を誇る沼沢湖のヒメマス。水自体の放射線量は問題ないのですが、ヒメマスそのものに基準値を超える値が計測され、現在も禁漁中なのです。

ヒメマスがとれなくても、ヒメマスの調査・回復、繁殖を繰り返し、子どもたちにヒメマスを忘れさせないために様々な活動をしています。

その活動のひとつとして、先日、沼沢湖にて約10万匹のヒメマスの稚魚の放流が行われました。約1万匹のヒメマスの稚魚は金山町内の小学生の手によって放流されたそうです。金山町のfacebookにその時の様子を動画で紹介されていますので、ご覧ください。

 

 
 

 

 

 

安孫子監督は 「マタギというのは、どういうものなのか。改めて知ってもらいたい。

一貫して、美しい福島を撮りたい。これが本当の姿の福島なんだ。この自然から生まれたこの伝統的な文化を私は特に世界中の人にみてほしい。それはやっぱり震災から4年、未だに大変なこの状況は変わっていない福島。この映画を通して、世界中の人に安心して暮らせるということはどういうことなんだ というのをこの映画を通して見ていただきたい、そして知っていただきたい。

自然と共に生きていく姿。そういうことが一番大事なんだ。その自然を簡単に言うかもしれないけど、自然を保つということは本当に大変なことなんだということを猪俣さんに私は教えられた。」と語ってくださいました。

 


記者の方から「映画をみた感想は?」と聞かれると猪俣さんは、「気恥ずかしくて穴にもぐりたい気分でした」と恥ずかしそうに話す一方で

「でもでも、ぜひ映像を見てもらって「マタギ」「金山町の良さ」「マタギが住んでいる町」というのをぜひ見ていただきたいと思います。」と力強いコメントも。

 

 

また、今回の映画の応援団長でもある長谷川盛雄金山町長は「奥会津らしさを最大限に描写された素晴らしい作品に仕上がったと拝見して感じました。
奥会津を最も象徴しているのは過酷な冬。厳しい冬を乗り越えた先に待望の春がある。そんな冬場のシーンを中心として四季折々の素晴らしさを猪俣昭夫という”マタギ”の生活を通して描かれています。
そして、近年各地で熊やイノシシ、しかなどの鳥獣被害が頻発しております。全編を貫くテーマは何がそうさせたのかを訴えるのに十分な迫力と説得力が感じられます。」と語り、「全国の皆さんに奥会津金山町を認識していただければ」と町として全面的に応援するとコメントしました。


 


 

この作品は、国内外の映画祭に出品される為、一般公開は今秋の予定です。

一足先にたくさんの方に見ていただきたいということで、6月14日(日)に金山町の御神楽館にて15時から無料の試写会が開かれます。

【試写会についての問合せ先】金山町産業課商工観光係 TEL:0241-54-5327

 

夏には東京都内での試写会&交流会を実施予定。また、映画PRのための協力資金も募集しています。(1口3,000円~)※詳細PDF

【協力資金についての問合せ先】ドキュメンタリー映画春よこい製作委員会 TEL&FAX:0241-67-4426

 

 

 

マタギができるほどの自然が残る金山町。見る人の視点によっていろいろ考えさせられる作品だそうです。自然と共に生きる事とは・・・ 多くの方に見ていただければと思います。

 

  

(写真左)猪俣昭夫さんと安孫子亘監督  (写真右)猪俣さんが会長を務める”奥会津日本ミツバチの会”で採った百花蜜

 

 


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還風庵 junのブログ
網 順三さん
「春よ来い」の情報を得ました。今秋の映画の公開楽しみです。
関西、特に神戸の方ではロードショウのご予定等が分かれば知りたいです。是非観賞したく思います。
マタギの世界のこと記された本数年前に新聞広告で知り取り寄せ購入したことを思い出します。阿仁のマタギだったように記憶しています。
15/07/18 13:19:01