岩﨑さんご夫妻(南郷トマト農家)


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南会津ブランド「南郷トマト」を育てながら家族で自然を楽しむ

南会津4町村(下郷町、南会津町、只見町、檜枝岐村)に移住した方々に、移住のきっかけや現在の生活の様子などをインタビューし、動画で公開しています。また、動画ではお伝えしきれなかったお話しをこのブログでご紹介しています。

 

《 移住者データ 》

岩﨑大さんは、静岡県生まれの埼玉県育ち。純子さんは東京生まれの東京育ち。その後、大さんは東京でスキー関係の仕事を、純子さんは歯科助手として働いていましたが、南会津町の「たかつえスキー場」が出会いの場だったそうです。結婚後、南会津町に2010年に移住し、その後南郷トマト農家として就農。二人のお子さんにも恵まれ、自然を楽しむ毎日を過ごしています。
岩﨑さんご夫妻が定住を決心した理由や現在の生活などをお聴きしました。

 

岩﨑
■お 名 前 岩﨑 大(いわさき だい)さん

岩﨑 純子(いわさき じゅんこ)さん

■ど こ に 南会津町南郷
■どこから 東京
■い  つ 2010年
■現在のお仕事 トマト農家
■以前のお仕事 大さん(会社員)
純子さん(歯科助手)
■ご 家 族 奥様、お子さん2人

 

《 トマト農家になるのは覚悟が必要だというお話しを伺ったのですが? 》

岩﨑(大さん。以下「大」)覚悟はいらないです(笑)。勢いだけですね。あとは裏付けの無い自信かな。

(純子さん。以下「純」)私は東京生まれの東京育ちだったので、まったく土をさわったことはなかったです。これが初めての農作業。逆にやったことが無いから楽しくできる。今も楽しいです。

 

《 移住されてどのくらいになりますか? 》

(大)9年ですかね。南郷トマトをやるために移住したわけではなかったんです。移住してから農業をやろうとして見つけたのが南郷トマトだったわけです。そのときは、田舎で仕事なら農業というイメージでしたから。次に考えたのが、何を作ったら生活できるかということで、周りの人に聞いたら、トマトのサポートが手厚くてすごいということを聞いたわけです。たぶん暮らしていけると考えたわけです。就農するまでにバイトしたり研修したりして4年間かかりました。

 

《 田舎で暮らしたいとのことでしたが、南会津を選んだのはなぜですか? 》

(大)スキー場があるところ(笑)。雪があるところがいいなと。近くのスキー場にはよく来ていたし、知り合いの人もいて、家もそのつてで探してもらったりしていましたので。その頃は結婚していて3年くらい経っていたのですが、東京の生活に疲れていたことがあり、辛いなぁと愚痴っていました。

(純)私が、田舎に行ってみる?と言ったらノリノリになっちゃったんです。それからは早かったですね。直ぐに家が見つかったから引っ越して、仕事は無かったから知人の紹介で農業のアルバイトをしていました。次の年は長男が生まれて、一緒に育てたかったので朝はトマト農家のアルバイトをして午後は家にいました。

(大)そこから始まって翌年は本格的にやってみようと思い、2年間の研修を受けました。

 

《 トマト作りをしてどうでしたか? 》

(大)おもしろいと思いました。毎回同じじゃないんです。今年はすごく暑くて大変でしたし、いいトマトはあまりできなかったんです、量はとれたんですが。でも、それが今までとは違う、同じ管理でできないんで、四苦八苦考えるのがおもしろい。

 

《 この地域の冬は厳しいものがありますが、住んでみてどうですか? 》

(大)雪の量は来る前から知っていたし、雪かきも大好きだし、全然苦は無いです。トマトをやっているので夏は大変ですけど冬は遊べるので、いいかなと思っています。

(純)ストレスもないです。むしろ、なんでみんな来ないんだろうと思っちゃいます。まず、子育てがこちらで本当に良かったと思っています。男子2人ですけどのびのびと育っています。

 

岩﨑
《 休みの時の過ごし方は? 》

(大)スキーに行ったり、山登りや川遊びやBBQ。

(純)夏は、トマトをもぎ終わったら、直ぐそばに川があるので川遊びにも行けます。子どもたちも畑が大好きなので、仕事を手伝ってくれています。3歳くらいからもうやってくれています。上の子が小学1年なんですがトマトもぎをしてくれるなどしっかりしてきているので、手がかからない分、私たちも働く時間を長くとれています。

(大)仕事だけでなく、子どもたちと遊ぶ時間も作って楽しんでいます。

 

《 これからの目標は? 》

畑を少し大きくしたいなとは考えています。でもある意味博打的なところもあって、同じ作業をしていても半分以下の収益になる場合もあるし。そういうところは会社員とは違いますね。夏場の緊張感は違いますね。寝れない日も何日もあります。異常が起こると居ても立ってもいられないですね。今までのところ大きく減収となったことはありませんが、来年のことは分からないところがあります。

 

《 それでもここでの生活を選びますか? 》

選びますね。周りの先輩農家の皆さんから参考になる話も聞きますし、それを自分の畑に置き換えて考えたりしています。経験則は間違いないですね。自分たちは経験が無いので予想してしかできないので。

 

《 同じ年代の方はいらっしゃいますか? 》

結構いますね。同じIターンの方もいます。Iターンの方との交流も多いですね。自分もそうですが、Iターンの皆さんは冬遊びたくてここに来ている方が多いですから。

 

《 南郷トマトの就農について手厚い支援があると聞いていますが? 》

岩﨑
(南郷トマト選果場)

私たちは農業をやったことも無かったし、親戚にも農家は1人もいなかったし、どんな土地がトマトに適しているかも分からない状態で不安でしたが、適した土地を紹介してもらったり、研修もプログラムがしっかりしていて良かったです。

それから、この後の作業をどうするのか話を聞く前にJAさんが必要なことを準備してくれたりしたので、スムーズにいきました。また、借入れはしましたけど、補助金があるので、自己資金もほぼほぼ無くて始められたのはすごく良かったです。通常就農するには1,000万円くらいかかると聞いていますが、10分の1くらいで済みました。役場やJAには、本当に良くやっていただきました。

 

《 岩﨑さんにとって、移住って何ですか? 》

(大)僕はですが、ストレスなく暮らせる場所に来ること。仕事はピリピリすることはあるけどいやな仕事ではないし、東京からやりたい場所を求めて来たという風に思っています。

(純)女性って、生まれ育ったところで結婚している人よりも結婚相手のところに行くのが多いと思っているので、移住を特別気にしたことはありませんでした。住むのなら子育てをのびのびとできる場所に行きたいと思っていました。

 

岩﨑さんご夫妻さん写真
岩﨑さんご夫妻さん写真
岩﨑さんご夫妻さん写真

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