坂内さん(南郷トマト農家)


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南会津ブランド「南郷トマト」を育てて暮らす

南会津4町村(下郷町、南会津町、只見町、檜枝岐村)に移住した方々に、移住のきっかけや現在の生活の様子などをインタビューし、動画で公開しています。また、動画ではお伝えしきれなかったお話しをこのブログでご紹介しています。

 

《 移住者データ 》

坂内さんは、新規就農者として平成28年(2016年)2月に東京から南会津町に移住し、2年間の研修を経て、南会津ブランドである「南郷トマト」農家として農業に取り組んでいます。

坂内

■お 名 前 坂内 伸二(ばんない しんじ)さん
■ど こ に 南会津町南郷
■どこから 東京
■い  つ 2016年
■現在のお仕事 南郷トマト農家
■以前のお仕事 会社員
■ご家族 奥様、お子さん1人

 

 

 

《 移住される前はどんな生活でしたか? 》

家族は、妻と4歳になる娘が一人います。

移住する前は、東京で会社員をやっていました。夜遅くまで連日仕事をするような生活でした。

 

《 トマト農家になるきっかけは? 》

農業をやりたいなという思いは元々あったのですが、娘が生まれて生活がちょっと変わったんですね。そこに私も妻も病気になってしまい、それが直接的なきっかけなんです。仕事をこれからずっとやっていくとして、田舎暮らしをしながら仕事したいなぁというのがあって、就農フェアとか全国色々見てきて、ここの南郷トマト生産というのは、非常に手厚いというか、新規参入の方の実績も多数あって、失敗しないだろうというのが一番大きな理由です。トマトを作って田舎暮らしを満喫しようということで決めました。

 

《 この場所を選んだ理由は? 》

南郷トマトと言うからには南郷地区が良いなとそのとき思ったんですね。メッカだからここが良いなと思ったわけです。

 

《 移住することを相談したときのご家族の反応は? 》

家族で相談しながら決めたので、もめたりはしなかったです。

 

《 南会津町に移住して来て最初の印象は? 》

移住する前にこちらに旅行していたこともあって、そんなには無いんですが、当初は冬の雪のすごさには驚きました。妻と娘は雪を見て「すごいすごい、こんなに積もるんだ。すごいすごい」と言って喜んでいました。

 

《 近所付き合いなど地域にはなじめましたか? 》

周りの方も声を掛けてくださって、移住するのは珍しいと言って声かけてくれて、直ぐに溶け込むことができました。

 

《 住まいはどうやって探したのですか?また農地も近くにあるようですが? 》

グリーンカルチャーという農業法人があるのですが、こちらからご紹介いただき購入することができました。最初来たときは南会津町の町営住宅に1年ほど住んでいまして、住みながら家を探していたのですが、町の空き家バンクなども活用していたのですがここを紹介いただいて決めました。農地の近くにある家ということで決めました。

 

《 移住してから大変だったなと思ったことは? 》

大変なことは、雪かきですね。会津若松市に住んでいたこともあるのですが、その量が比では無くて、こんなに降るんだ、大変だなと思いました。

 

《 移住してきて心がけたことは? 》

挨拶は欠かさないようにしてます。この辺を歩いているおじいちゃん、おばあちゃんとかがいらっしゃるので、全然知り合いでない人でも「こんちわ」と挨拶するようにしています。

 

《 移住してきて良かったと思うのはどんなとき? 》

やっぱり、農業しながら、自然を満喫しながら、春もふきのとうを採ったり、山菜を採ったのをもらったり、季節を感じながら仕事をしていくのは、代えがたいものだと思いますね。生活そのものが充実するというか。

 

《 今の仕事についてどのような年間スケジュールですか? 》

4月の雪解け後にビニールハウスの準備をして、トマトの苗を育てるんですけど、苗を4月中旬頃から育てて、6月上旬ぐらいに植えると、7月中旬くらいから収穫しながらトマトを育てていって、だいたい11月上旬ぐらいに収穫を終了してハウスを片付けて11月中旬にはその年のトマト栽培と仕事は終わるという感じですね。

 

《 冬の間の過ごし方は? 》

冬は、何もせず家でくつろいで、のんびりと過ごしています。

 

《 研修期間中の生活は助成金があると思いますが、やっていけるものでしょうか? 》

坂内助成金だけだとちょっと心許なかったので、貯金も使いながら助成金と組み合わせてといった形ですね。

 

《 研修中は、トマトの売り上げは入ってこないのですか? 》

はい、研修の身ですので、そういうものはありません。

 

《 初期投資はどれくらいかかるのですか? 》

初期投資として500万円くらいはかかりますね。パイプハウスなどの設備は、町の助成金がありますので、自己負担は3割、7割は助成があります。就農後も国の制度で年間150万円の生活費に充当する助成金があります。JAの融資制度も活用できるので、500万円かかると言いつつも、多少生活費の蓄えがあればやっていくことが可能ですね。

 

《 JAの融資はどのようなものですか? 》

10年のローンを組みましたが、利率も低かったので十分返していけます。

 

《 これから移住してくる方へのアドバイスをお願いします 》

坂内
リビングから見た台所

南会津は非常に自然が豊かなところですし、近隣の方もとても親切にしてくれる土地柄であり、移住する前は、溶け込めるかなとか、田舎で生活すること自体に不安なところはあったのですが、来てみたら、そんな不安は全く杞憂だったなと感じて、非常に住みやすいところです。

仕事については、私は南郷トマトを栽培していますが、新規就農の方が毎年2~3組コンスタントにいらしており、皆さんそれぞれリタイヤせずに頑張っていますので、仕事についての心配は、大変そうだなというのはありますが、農家はやったことが無かったので、どうなんだろうと最初考えていたのですが、ですが、やってみるとちゃんとできますし、新規でやっている方がたくさんいますし、心配することは無かったです。もっと早く来ていれば良かったと思っています。

迷っている方がいらっしゃったら、一歩踏み出すのは難しいというか、迷いがあると思いますが、踏み出してしまえば、全然大丈夫という感じですね。ぜひ来ていただければと思います。

 

坂内さんさん写真
坂内さんさん写真
坂内さんさん写真

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