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スタッフブログ

2013/12/05 10:58

【これぞ南会津ブランド!】南会津のじゅうねん vol.7

 

  

 

 これぞ南会津ブランド!南会津のじゅうねん vol.7 final

 

 

 

 ~炭火を囲んでしんごろう

 

 

  

 

11月28日

 

 

星さんのご自宅に向かう途中の畑には、早朝に降りた霜が真っ白に残っていました。

もうすぐ広がる白銀の世界を指折り数えて待つばかりの時期となりました。

いよいよ今回は、収穫したばかりの「じゅうねん」で南会津の郷土食「しんごろう」を星さんご夫婦に作って頂きました!

振り返ってみると…春の種まきから秋の収穫作業まで取材しながら、時折お手伝いさせて頂きながら育てたじゅうねん。

数々の農産物の生長を追っている”南会津ブランド!シリーズ”、小さな種から芽が出てから、みるみる生長して美味しい作物が

採れる様子を取材出来た時の喜びは、ひとしおです。

いざ収穫が終わると取材も最後になってしまうのかと思うと寂しいような気持ちにもなってしまいますが…じゅうねんのレポートも最終回です!

 

(vol.1)    (vol.2)   (vol.3)
(vol.4)      (vol.5)           (vol.6)

      

玄関前には、炭火が焚かれて準備されていました。

星さんは、初めて取材のお願いに伺った時は既に”じゅうねんが出来るまで”の作業工程をわざわざ手書きで作成されていて

いつも用意周到に迎えてくださり感謝です。 

 

                     

 

早速「じゅうねん味噌」作りです。

フライパンで粒がパチパチと音がして弾けるようになるまで炒ってから、すり鉢で摺ります。

この、すり鉢ですりこぎ棒を使って摺る作業はとても時間がかかります。ゆっくりじっくりゴロゴロゴロゴロ…

今ではフードプロセッサーを使って手間を省く事もできるようになりましたが、昔はよく家族みんなで順番に回して作っていた事もあったそうです。

 

  

 

油が出てしっとりしてくるまで良く摺った後は、砂糖・酒・味噌を加えて照りが出るまで摺ります。

出来上がる頃には、とろみが出て照り艶も良くなってきます。 

 

  

 

やや固めに炊いたお米を潰して半つきにします。

このお米も星さんが作った今年の新米です。ふっくらツヤツヤで焚きたての良い匂いが漂っていました。

米という字は八十八と書くほど米作りにもたくさんの手間がかかると言われています。

 

  

 

半つきにした後は、丸めます。 1升で約35個の玉を作ります。串に刺した際に崩れないよう強めに握っておきます。星さんの

 

  

 

 

 竹串に刺して、更にしっかりと握ります。

 地域によっては、楕円形ではなく細長く作る地域もあるようです。

 

 

 

 

 

じゅうねん味噌が出来上がったら、半つき米にまんべんなく塗ります。

たっぷり塗って竹串で伸ばしたら、炭火でじっくり焼きます。こうやって一つ一つを手作業で行っていると、しんごろう一つ一つに愛着のような感情が湧いてきます・・・(^ ^)

 

 

  

 

「雪道とじゅうねんは後が良い」と言うそうで…

積もった雪の上を一番目に歩くより、後になって道が作られた頃の方が歩きやすくて良いという事と

じゅうねんも、炭火でじっくり焼いて焦げ目が付いた頃が美味しいという意味だそうです。

炭火を囲んで、今年の収穫を祝い労をねぎらい感謝をしながらワイワイ過しているうちに

しんごろうが香ばしい香りと共にこんがり焦げ目が付いて良い味になってきました。 

 

最近では、手間暇のかかるしんごろうをこうして家で作る事はどの家庭でも無くなってしまったとの事。

夕方には保育園や小学校から帰ってくるお孫さん達が、しんごろうを家で焼いている光景を見たら何て

いうかな~?ビックリするだろうな~。と話していました。

女の子は、おませさんだから…「こんな茶色いの食べない」なんて言うかな?

 きっと美味しいって喜びますよ!栄養満点で育ち盛りのお子様にはぜひ食べて欲しいですね!

 

 

 

 

コクと深みのあるじゅうねん味噌が 後をひく美味しさです。

最高に贅沢な食べ方が出来る幸せと共に、しんごろうをじっくり味わう事が出来ました。

私事ながら…前日に親知らずを抜いたばかりで、痛みと腫れの為にほとんど食事は出来ない状況でしたが、目の前で繰り広げられる美食の極みの誘惑に負けました! 普段なら二・三口ほどで食べてしまうところですが…ほとんど口が開けられない状態だったので、湧き上がる”ほおばって食べたい願望”をおさえながら少しずつ頂きました。せっかくのご馳走を美味しそうな姿で食べている様子を見せられずに申し訳ない状況でした。しかしながら、そんな状況だからこそ美味しいものを美味しく食べられる事の素晴らしさ、有り難さも身にしみて感じました。普段は当たり前と思って過している事ですが、健康な身体があって心があってこそ感じられるものですからね。何事にもおごる事なく、謙虚な姿勢を忘れてはいけないという戒めの為の経験だったかもしれません。

 

   作業工程が多いじゅうねんは、7回に渡っての取材となりました。お忙しい中、ご協力頂きましてありがとうございました。

「またいつでも遊びにおいで」「漬け物作って待ってるから、連絡しておいで」と、もうまるで親戚の家に遊びに来ているような感覚で最後まで温かくもてなしてくださいました。

外までお見送りして頂き、車を走らせた後もふと振り返ってみると…私達が見えなくなるまで大きく手を振ってくださっていたのが感動的で忘れられません。またひとつ古里が増えたように感じました!

 

 

 

 

しんごろうは、なぜか懐かしくて広く多くの人に愛される味だと思います。そして、心に残ります。

日本ならではの味わいなので、この美味しさが味わえる日本に生まれて…そしてしんごろうに出会えて良かったな~とも感じました。

 南会津に遊びにいらした際には、郷土食のしんごろうをぜひ味わってくださいね。

 

 じゅうねんの庵 味処みなとや かぁちゃんの店 蕎屋 木地小屋 山王茶屋

 

昔昔…「しんごろう」さんは、お正月にお供えするお餅をつくる事ができなかったので

炊いたお米をすりつぶして丸め、じゅうねん味噌を付けてお供えしたら大変おいしく出来た事

から伝わったとされる「しんごろう」です。

餅が無くても、まごころのこもった”おもてなし”がしんごろうの起源だったのかもしれません。

 

 

 

 

 動画でもぜひご覧ください。

 

 

 

 

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