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スタッフブログ

2013/11/02 09:56

【これぞ南会津ブランド!】南会津町 南郷トマト vol.7

 

これぞ南会津ブランド! 南会津町 南郷トマト vol.7

 

 南会津町南郷の秋の風物詩に、「もだっくうし」があります。もだっくうしは農作業の締めくくり、もだっくうしが終われば南郷に冬が来る、といった感じでしょうか。さて、その「もだっくうし」とは一体なんなんでしょう?"夏秋(かしゅう)トマト"と言われる南郷トマトの収穫も限りなく終盤に近付いた10月29日、南郷トマトの取材でお世話になっている馬場さんのハウスへお邪魔しました。

 

これまでの様子は下記をご覧ください。 

vol.1 種まき

vol.2 発芽

vol.3 接ぎ木

vol.4 定植

vol.5 受粉

vol.6 収穫

 

今年は例年より紅葉が少し遅め。南郷の山々もようやく色づいてきました。

秋晴れ。奥の山々が赤くなっています

ふもとは色づきはじめ

 

 もだっくうしは、年間を通して行われる南郷トマト栽培の締めくくり。収穫の終わった南郷トマトの株を支柱から外していく作業のことです。南会津地域では、枝葉が絡まった状態のことを「もだ」と呼ぶようです(下郷町戸赤の花豆を栽培する渡部さんも、つるや葉がからまった状態を「もだもだになる」と表現していました)。その「もだ」を崩していくので、もだ崩しが訛って「もだっくうし」になったようですね。

 馬場さんにもだっくうしの意味や語源を聞いてみると「いやぁ昔からもだっくうしって言ってるから意味なんて考えたことなかった(笑)」ですって。確かに、小さいころからそういうものだと思って使ってたら、そもそもの意味を考える機会なんて無いですよね。方言ってそういうものかもしれません。

 

支柱からトマトの枝葉を外していきます

 

メンバー総出で作業を一気に進めます

 

 まだ花が咲いていたり小さな実が付いているところもありますが、この株もすべて外していきます。今後いずれ寒くなって成長が進まなくなるし、霜が降りてしまえば終わりだから、とのこと。南郷地域はそろそろ霜が降りてもおかしくない季節。最後まで付いている食べられそうな実だけは収穫しながら、もだっくうしを進めていきます。

 

 今年は9月にいったん秋めいてきましたが、10月になってから暑い日が数日続き、そこで一気に収量が増えてトマトが力を出し切ってしまったそうです。10月はじめのピークを最後にどんどん採れる量が少なくなり、今年は例年よりももだっくうしの日程が数日早まっているとか。いつもはだいたい11月に入ってからの作業のようです。

 

 もだっくうし後のトマトの株は、片づけずにこのまま堆肥とともに畑へすき込みます。トラクターを使って土・堆肥と混ぜれば、翌年の肥料になるわけ です。収穫の終わった株もゴミではなく大切な材料になるんですね。誘引に使ったのも「麻ひも」で自然素材ですから、すべてが無駄なく次のトマトを育てる肥料になっ ていきます。

 株をすべて支柱から外したら、支柱を片付け、ハウスのビニールを上にまとめて、来たるべき南郷の豪雪に備えます。1月・2月はハウスが雪で埋まってしまうこともあり、あまり埋まりすぎるとハウスが歪んでしまうため、除雪作業も欠かせません。

  

 畑の作業が終われば、雪が降る前に来年の苗を作るための土づくりも始まるそうです。「秋の空気が乾いているうちに終わらせたいんですよ。」ということなので雪が降るまでが勝負。このあたりでは11月には初雪が降りますから、急ぎ足で作業が進んでいきます。

 

 「トマトの栽培自体はこれで終わりですけど、できれば冬も見てもらいたいですね。」と馬場さん。冬にも何か作業があるのかと思いきや、「冬は(すぐ近くの)南郷スキー場に勤めるんですけど、そこで働く人たちの8割くらいは南郷トマト農家なんです。そこには自分より若い人もいるし、先輩の農家さんもいるし、色々な話が聞けると思いますよ。」なるほど、南郷スキー場に行けばトマト談義の仲間に入れてもらえそうですね!そして馬場さんが腰につけているカゴに貼ってある「一滑入魂」の出どころも・・・なるほど納得です。(笑)

 

 トマト名人のお父さんの跡を継ぎ、南郷トマトの栽培を始めて数年。今では多くの農家さんへ納める苗の育苗担当という重責も担う馬場さん。春は苗の管理で1日も休みなく育苗ハウスへ通い、夏はトマトのご機嫌(生育状況)に合わせなければならない生活。もだっくうしを終えたら、ようやくひと息つける時間ができます。

 「春夏は無理ですけど、冬に休めますから。1年トータルで休みのバランスが取れる、って感じです」自分の責任で管理しなければならないトマト栽培のプレッシャーから解放され、冬に仲間たちとスキー場で働くことも、情報交換はもちろん、1年のストレス解消になっているのかもしれませんね。

 

 南会津を代表する、まさにこれぞ南会津ブランド!と言うべき南郷トマト。昭和37年に南郷の農家14名から始まったトマト栽培は今や120名を超え、これまでのトマト農家さん達が積み上げてきた安定した美味しさと積極的なPRが実を結んで、首都圏をはじめとする各地のスーパー・青果店でも販売されるようになりました。それに伴って「南郷トマト、知ってる!」「美味しいですよね」県外からの旅行客に伺うと、知名度もぐんぐん上がっているようです。新規就農者の受け入れ・サポートにも力を入れたことで若い世代の農家が増え、全国的な農業の後継者不足問題などどこへやら。育苗もこなす馬場さんのような若い力が育ち、南郷トマトは前途洋々です。

 

 そんな南郷トマトの成長していく様子をお伝えすることで、農家さん達が手をかけ気を配って育てる日々を見ていただき、より身近に感じていただけたら嬉しく思います。南郷トマトが店頭に並ぶ期間ももうそろそろ終わりですが、冬のあいだは、南郷トマトの美味しさがぎゅぎゅ~っと詰まった「南郷トマトジュース」がありますよ♪缶に入っても、農家さん達が丹精こめて作ったトマトである事実は変わりません。南会津の自慢の素材、ぜひぜひ味わってくださいね。

 

 

 

 

 

 

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