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スタッフブログ

2013/09/11 15:17

【これぞ南会津ブランド!】南会津町 齋藤さんのリンドウ vol.5

 

これぞ南会津ブランド! 南会津町 齋藤さんのリンドウ vol.5

 

 9月に入り、朝晩は「寒い」と表現したくなるほど急に秋めいてきました。思わずフリースをひっぱり出してくるほどの冷え込み。これから約半年にわたって続く冬へのカウントダウンの始まりです。・・・と言うとなんだか大げさですが、陽がのぼっている間はまだまだ暑いほどの気候。この寒暖の差が南会津の作物を美味しくし、美しい紅葉をつくるんですよね(v´∀`)ハ(´∀`v)

 

 リンドウといえば目の覚めるようなブルーが印象的な花ですが、齋藤さんの育てる、齋藤さんが創ったオリジナル品種「真紅」は濃いピンク色の珍しい花色が特徴です。ご自宅へお邪魔すると、昨日収穫した真紅の選別作業の真っ最中でした。

 

 

 青いリンドウとはまた雰囲気が異なる華やかなピンク色!こんなに濃い色のリンドウは初めて見ました。青以外に、薄いピンク色のリンドウは従来の品種としてあるようですが、ピンクがここまで濃いものは見たことがありません。それもそのはず、「真紅」は「かせん」同様、齋藤さんが自ら創りだした品種。齋藤さんだけでなく下郷町などでも生産はされているそうですが絶対数は少ないので、市場に出回る数としては希少な部類に入ります。

 齋藤さんはまだ畑で収穫作業中とのことで、出荷前の選別作業は奥様の仕事。1本1本を目で見て、等級を分けていきます。

 奥に選別機械のようなものが見えますが・・・これは使わないんでしょうか?「かせんの時は使うんだけど、真紅は花を巻き込んじゃって無理なんですよ」とのこと。よく見てみると、青いリンドウ「かせん」は中央の太い茎に花が付きますが、真紅はその茎から数本枝分かれしていて、そこにさらに花が付いています。この枝分かれした部分が機械にひっかかっちゃうから、手作業で選別していくしかないということなんですね。1本1本の選別作業は大変ではありますが、ちゃんと目で見て確かめて出荷している分、より確かな品質のものが手に入る気がします。

 ちなみにリンドウは、野菜のように「朝とってすぐ選別して出荷」ではなく、ひと晩「水揚げ」をしてからの選別・出荷となります。特に夏は顕著ですが、採ったばかりのリンドウはしんなりしていることもあるので、水揚げで充分に水分を含ませてから。ここでひと手間かけることで、その後の「もち」が違ってくるのでしょうね。

 

 続いて、真紅の畑へ。齋藤さんが収穫の真っ最中です。

 その収穫の様子を見ていると、齋藤さんが採ったリンドウを抱えながら、しゃがむ、収穫、立ち上がって移動、しゃがむ・・・のくりかえし。腰、やられませんか!?毎日数時間スクワットしているのと同じですよね?!しかもこんもり一抱えのリンドウの"負荷"付き。見ているだけで太ももが筋肉痛になってきます。(そんなわけない)

 今年は全国的に短時間に多量の雨が降ることの多かった年でしたが、この南郷地域も8月になってからの雨が多かったようです。一時期はリンドウの畑も水浸し になり、株がひたひたに水に浸かってしまったこともあったそうで、「排水箇所から逆流してきて、どんどん畑の中に水が入ってきて・・・あれは本当に大変 だった。ただ、浸かってる時間が8時間くらいですぐに水がひいたことと、泥水じゃなくてきれいな水だったこともあって(近くの清水が流れ込んできただけだったので)そんなに影響が出なかったから良かった」とのこと。そんな危機を脱し、「かせん」も「真紅」も無事に出荷となりました。

 リンドウはタマゴ型のつぼみ状になっている状態が普通だと思っていましたが、スズランのようなキキョウのような、釣鐘(つりがね)型に花びらが開いています。「昼間になったら花が開くんだよ。夜になったらまた閉じる。」言われてみると確かにそうですね。リンドウは閉じてるもの!と思いこんでいたので、開いている姿が新鮮に見えました。そしてこのリンドウの周囲でせっせと働くのがマルハナバチ。ミツバチよりちょっと大きめのハチさんですが、丸っこい身体をスポンと花の中 に入れて、中でグルグルまわって花粉を身体にまとわせています。

今まさに花に突入!のマルハナバチのオシリを激写。

 この濃いピンク色のリンドウは、齋藤さんいわく「たまたま出来た」のだそうですが、それを確かな品種として完成させるまでには様々な苦労があったようです。温度や日照時間を丁寧に管理したのに何千という株を残らずだめにしてしまったこともあったとか。そんな試行錯誤を繰り返して「真紅」を完成させてから十数年。いまでは、福島県の推奨品種とされ質の高さは折り紙つき、その希少さから市場での引きも強く、珍しい花色が人々を喜ばせています。リンドウの凛としたシルエットと、華やかな色彩を兼ね備えた真紅は花束の差し色としてよく映えるため、ブライダルブーケやアレンジメントの需要も多いそうです。
 

 リンドウの生産農家、育種家、冬は花泉酒造の杜氏、そして休みの日にはバイクイベントを主催したりスキー場へ通いつめたりと、本当に尊敬してしまうほど行動力があり、顔が広く、バイタリティあふれる齋藤さん。何をしていても、仕事も遊びも真剣そのもの!「どうせやるんだったら楽しまなきゃ意味が無い」という声が聞こえてきそうです。

 実際に齋藤さんと話をしていると、ご自身のやっていることに誇りを持っている様子が伝わってきます。リンドウしかり、酒づくりしかり、おそらくこれまで沢山してきたであろう努力の積み重ねという「裏付け」と、自分の感覚を信じているからこその「自信」。そんな色々なものがあっての、こんな私の図々しい取材に対する寛容さと明るい笑顔なのかな~と勝手に推測しています。

  今回で、齋藤さんが育てるリンドウの取材はひとまず終了ですが、収穫自体はまだまだ続きます。秋のお彼岸の需要に応え、あいだに稲刈りを経て、10月の後半までは晩生(おくて)の品種が咲き続けます。

 

 南会津が誇る「南会津ブランド」リンドウ編、魅力が伝わりましたでしょうか?リンドウの良さもさることながらすっかり齋藤さんの魅力紹介コーナーになってしまった感は否めませんが(笑)、育てている農家さんの人となりが伝わり、街で花を見かけたときにリンドウのことを少しでも思い出していただければ幸いです。

 

 

 

  

過去のリンドウの取材の様子はこちらから!

【これぞ南会津ブランド!】南会津町 齋藤さんのリンドウ vol.1

【これぞ南会津ブランド!】南会津町 齋藤さんのリンドウ vol.2

【これぞ南会津ブランド!】南会津町 齋藤さんのリンドウ vol.3

【これぞ南会津ブランド!】南会津町 齋藤さんのリンドウ vol.4

 

 

 

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