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スタッフブログ

2013/05/30 14:37

【これぞ南会津ブランド!】南会津町 針生のかすみ草 vol.1

 

 これぞ南会津ブランド! 南会津町 針生のかすみ草 vol.1

 

 「南会津にはまだまだ隠れた逸材がある!それをもっと知ってほしい!」と思ったのがこの"これぞ南会津ブランド!"と題した一連の取材なわけですが、実は、この企画をやりたい!と思った最初のきっかけが、今回お伝えする【針生のかすみ草】なんです。

 

 さかのぼること昨年の10月。民宿の取材で訪れた、だいくらスキー場にほど近い南会津町針生地区の「清水荘」さんが、実はかすみ草の農家、というお話を聞いたことから始まります。

 実は南会津地域はかすみ草の栽培がさかんに行われていて中でもこの南会津町針生地区は別格の品質のかすみ草が育つといいます。他とはあきらかに違う花の大きさと茎の丈夫さ、見た目の質の良さを備え、全国のなかでも品質が良いと評される南会津産かすみ草とはさらに格付けを別にし、「針生産」というラベルを付して特別な価格で市場取引されているのが、この「針生のかすみ草」なんです。

 

 その話を清水荘の星さんから伺い、「え~そうなんですか!」の連続。こんなにしょっちゅう取材に出歩いているのにまったく知らなかったとはなんた る不覚!(って、こんなこと、前にも言ったような気がしますが・・・世の中、知ってるつもりでも知らないことなんていくらでもあるんですね)

 

 しかもそのお話を聞くことができたのが、かすみ草の収穫シーズンがちょうど終わった11月頃だったので「せめてあと1か月早かったら!」と激しく後悔したのでした。

 そんないきさつがあり、春になって「今年こそ、針生のかすみ草を見たい!」という願望がきっかけで、このシリーズ取材を始めることになりました。冬越しの願望がついに現実になるわけです!張り切って取材したいと思います!

 

昨年の秋に伺ったときに見せていただいた、この年最後のかすみ草。この写真では花の大きさや枝ぶりの良さがうまくお伝えできませんでしたが、今年はしっかり余すことなく撮影しようと思います。

 

 

今回も「取材させてください!」と強引にお願いしましたが・・・「いいよ!」と快く承諾していただきました。星さん、いつもありがとうございます。

 

豊かな大自然に囲まれた針生地区

 

 民宿・清水荘のご主人でかすみ草農家の星さんです。週末は「そば処清水荘」としておそば屋さんも営み、毎日忙しく働く方です。農家さんは総じてみなさん働き者です。見習わなければ!・・・と書いている昼下がり、既に甚大な眠気が襲ってきてますが・・・

 

 「このあたりは、同じ南会津町でも田島(南会津の中心部)とはまた違う気候だからね。標高が700mくらいあって、夏も寒暖の差があるし、朝もやがかかることもよくある。こういう環境が、かすみ草だけでもないと思うが、作物の育つ環境としては良いもんなんだと思うよ。」

 

 この針生地区は、パウダースノーが自慢で首都圏からのお客様が多い「だいくらスキー場」がすぐそこにあるところ。夏は"ミニ尾瀬"とも呼ばれ気軽な装備で湿原の植物を見られる「駒止湿原」も車で10分ほどで行くことができる場所です。この事からもわかるように、針生地区は、山々に囲まれた静かな集落で、自然からの恵みが豊かなところ。だからこその【針生産】として特別なかすみ草が存在するんですね!

 

 南会津地域のかすみ草は、昨年収穫した株を冬越しさせたものと、今年、出芽した状態を仕入れて収穫まで育てるものの二種類を見せていただきました。どちらも今年の夏には開花するとのことで、リンドウのように種まきから収穫まで1年半かかる超長期ロケ、とはならなそうです。ほっ。

 

 

 まずは、昨年から引き続き収穫する予定の株のほうから。

 5月とはいえこのあたりはまだまだ朝晩の気温はひとケタになる日も多いですから、影響を最小限にして気温を保つためハウスを中で育てています。草丈はもう30cmほどになっています。

 

 雪国ですからもちろん、冬のあいだはハウスは解体され、かすみ草の株は野ざらし(?)状態。昨年の秋のうちに土から上の部分は枯れてしまいます。それでも株自体は土の中で生き続けて、雪の下で休眠した株が春になって再び芽吹き、ここまで成長するんですね。

 

 同時期、新たに仕入れた苗のほうは草丈わずか3cmほど(これは次回にご紹介します)。新しい苗が収穫できるまで育つ期間は、昨年からの株より時間がかかることは想像がつきます。それでも、新しい苗を植える畑のほうが、去年からの株を引き続き翌年も育てる畑より面積が大きいとのこと。

 針生の夏は期間が短いですし、成長が早いほうが収穫の時期も早まって生産量が増えるんだから、全部の畑を去年から引き続きの株で育てたほうが良い気がしますが、そこはなかなか思い通りにいかない自然相手の商売・・・

「気候が悪いのかねずみにやられるのか、根っこがうまく育ってないんだ。去年からの株のうち三分の一から半分くらいはダメになってるね。」

 よく見ると、きちんと成長している株は確かに少ない。ちゃんと生えてる!と思って近づいてみるとちゃっかり雑草が穴から生えてたりで、なんだか自然の不条理さを感じてしまいます・・・。

 

 

ほとんどの株(ビニールに穴があいているところ)から何かが成長しているように見えますが、そのうちの半分は雑草だったりします。

 とにかく農業は気候・天候・虫や野生動物など、とにかく自然を相手にする仕事。どんなに文化や化学が進んでも、自然の中で育てる作物が人間の思い通りに育つことはまずありません。昨年の猛暑と雨の少なさについて農家さんにたずねてみると必ず「困った」「大変だ」という答えが返ってきました。その年の気候がその年の収入を左右する・・・表現は適切ではないかもしれませんが、こんなにギャンブルな仕事は他に無いかもしれません。それでも農家さん達は地道に農業を続けます。雪国の人はじっと長い冬に耐えるから忍耐力がある、なんて言われていますが、「雪国」で「農家」を営む方々は日本で一番忍耐力のある人かもしれませんね。

 

 

 次回は、新しい苗と畑への定植の様子をお伝えします。お楽しみに。

 

 

 

 

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