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グルメ【スタッフが呑む – その五】国権酒造「てふ 純米生貯蔵酒」


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(2020.09.28 09:00)

南会津の地酒

 

南会津では、豊かな大地の恵みと綺麗な水を活かして酒造りが行われています。日本酒、米焼酎、どぶろく・・・丹精込めて仕込んだお酒からは蔵人たちの情熱と愛が伝わってきます。

おいでよ!南会津。スタッフが、南会津のお酒を自分なりのシチュエーションで、南会津の肴で呑んだレポートです。個人それぞれの感性でお伝えしますので、やや主観的な表現かもしれませんが、どうぞご容赦ください。

 

南会津の地酒

国権酒造
創業は明治10年(1887年)。全国新酒鑑評会で12年連続金賞を受賞している酒蔵です。

以前、細井醸造本舗だったころ、辻説法をして歩いていた僧侶が細井家に逗留し、「国権」という銘を付けたと伝えられていますが、僧侶の名前・年代などは定かではないとのこと。

受賞歴に甘んじることなく、日々研鑽していく姿勢を貫いている国権酒造。消費者の嗜好の変化に敏感に応じ、丁寧な仕事を蔵全体で行っていくことが美味い酒造りにつながると考えています。旬の食べ物や料理に合うお酒を、季節ごとに提供しています。

てふ 純米生貯蔵酒
アルコール度 15.3度
精米歩合 60%

 

 

 

南会津の地酒今回の「南会津の酒を呑む」シリーズはスタッフKです。

南会津の旬の美味しいものと地酒を呑むシリーズも5回目です。

今回のお酒は国権酒造の「てふ 純米生貯蔵酒」。白みがかったボトルをすり抜けた光が秋の夜長を淡く照らしてくれます。

(ちなみに、お酒の名前「てふ」。読み方はそのまま”tefu”。古文などで「てふてふ」と書いて「蝶々(ちょうちょ)」と読みますが、南会津に生息する国蝶「オオムラサキ」にちなんでつけられたそうです。)

このシリーズはスタッフそれぞれの独自の感性で表現する、ということになっていますが、味わいを文字で表現するのは私にはあまりに難しかったので、国権酒造さんのHPからこっそり引用したことを先にお詫びします。

(国権酒造さんのHPより)
丸く穏やかで可憐な香りが口中にひろがり、ソフトで柔らかい舌ざわりが後を追います。低温熟成された芯のある、しかしながら軽く適度に酸味ののった味わいです。

まさにこの通りの味わいかと。すっきりと淡麗な味わいが舌の上を滑り落ちます。

お酒の味を確かめたら次は南会津の肴です。
1つ目は檜枝岐村の特産品「岩魚の味噌漬け」です。尾瀬を源流とする清冽な水で丁寧に育てられた岩魚は、くさみもなく、滋味豊かな味噌との相性はもちろんばっちり。田畑にできる土地がない檜枝岐村には、山の幸・川の幸を活かした山に入る男たちの料理「山人料理(やもーどりょうり)」が伝わっています。あるものを最大限に生かした岩魚の味噌漬けに先人たちの知恵がうかがえます。

お酒、岩魚、お酒、岩魚・・・とループが止まりません。魚と味噌と日本酒が合わないわけはありませんので、四合瓶がどんどん減っていきます。日本酒のおいしさを再認識しました。

 

 

南会津の地酒さて、2つめの肴として託されたのは「じゅうねん油」。只見町げんき村さんの商品です。

じゅうねんとは「エゴマ」のことで、福島県では全域的にじゅうねんと呼んでいます。αリノレン酸を多く含む健康食品として知られていますが、食べると十年長生きするから「じゅうねん」と呼ばれるようになったとか。

ふと値札を見てみるとなんと1,000円!高さ12cmの小さな瓶ですがこの値段です。生産量も少ないうえに、収穫、脱穀、洗い、天日干し、絞りと、手間がかかるそうです。私はこんな高価な油を使ったことも口にしたこともありませんので、文字で味わいを伝えられるかどうが不安ですが頑張ります。

 

 

 

 

南会津の地酒添付されている説明書きに、サラダのほかお料理なんにでもかけてお召し上がりくださいとあったので、まずは南郷トマトのサラダwithオニオンスライス。南郷トマトがおいしいのももちろんですが、調味料を使わずじゅうねん油だけで「う〜ん、うますぎる」と唸りました。

秋になるとうまみが濃くなってくるという南郷トマトのおいしさを、じゅうねん油がうまく引き出してくれました。病みつきになりそうです。

 

 

 

 

 

南会津の地酒お料理なんにでもかけてという説明書きのまま、もう一皿はマグロのお刺身。少しマリネをイメージしました。

マグロのお刺身にじゅうねん油をかけ回し、お醤油をちょっとつけていただきます。あららら、いつものマグロのお刺身がちょっとだけイタリアン寄りに。マグロのコクにじゅうねん油のコクが加わり、深みがあるけれども、さらさらした油のおかげでさっぱりとした味わいに。

 

 

 

 

南会津の地酒お酒の酔いと肴のおいしさに気分が乗ってきたのでもう2品作ってみました。

鳥皮と枝豆、玉ねぎをポン酢で和えてじゅうねん油。鳥皮の油もあるのでしつこく感じるかなと思いましたが、そんなことはありませんでした。さらさらしたじゅうねん油が3つの素材をうまく包み込んでくれ、コクを感じつつさっぱり感がある仕上がりに。

もう一つは、簡単に冷ややっこにじゅうねん油。これもじゅうねん油が良い働きをしてくれ、お料理感が増しました。

身体にもよく、どんな料理にも合う「じゅうねん油」、すごいです。

 

 

スタッフKによる「国権酒造 てふ 純米生貯蔵酒」、「岩魚の味噌漬け」、「じゅうねん油」のご紹介でした。南会津のお酒を選ぶ際にこの記事を思い出しもらえたら幸いです。

 

 

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