只見線のドキュメンタリー映画製作クラウドファンディング

奥会津の山々を縫い、只見川を渡りながら山々をぬうように走るJR只見線。大自然と川と列車が織りなす四季折々の美しい光景は、訪れる人々を魅了してやみません。しかし、2011年7月に発生した新潟・福島豪雨災害により、橋りょう（鉄橋）が3本崩落するなど大きな被害を受け、現在も会津川口駅と只見駅間で不通が続き、代行バス輸送が行われています。

只見線応援団通信 （PDF 1.9MB）

その後JRからは鉄路の復旧を断念し、バスによる代替輸送の計画案が出されました。しかし、これをよしとしない福島県や沿線自治体、沿線住民は鉄路での復旧を強く要望し、再開通に向けた地道な取り組みを続けてきました。ついに、上下分離方式で鉄路の復旧が決定し、2021年度の全線復旧を目指し、現在復旧工事が進められています。

台湾で行われた写真展・トークショー （2019年12月）

霧幻峡の渡し （早戸温泉の船着き場から出航）

全線復旧を目指した地道な取り組みのなかで、郷土写真家「星 賢孝（ほし けんこう」さんは只見線が走る美しい光景をカメラにおさめ、魅力を世界に発信し続けています。国内で写真展や講演会を数多く開催するほか、日本を飛び出して台湾でも写真展やトークショーを開催するなど、世界に向けて只見線の魅力を伝えています。今では台湾を中心に東南アジアから只見線を撮影しに訪れるインバウンド客が増加しています。

また、星さんは50年ほど前に廃村になった集落の出身で、かつては只見川を渡る「手漕ぎの渡し舟」がありました。星さんはこの渡し船を半世紀ぶりに復活させ「霧幻峡の渡し」として運営しています。6月から8月にかけて只見川は川霧につつまれることが多く、ギコギコと木のこすれる音とおぼろげな渡し船の姿はまさに絶景。国内外から多くの観光客が訪れています。

今回、星賢孝さんを中心に、只見線全線復旧に向けた沿線の取り組みにスポットを当てたドキュメンタリー映画が製作されることになり、クラウドファンディングでの資金集めが始まりました。

賛同される方、興味がある方、応援したい方はクラウドファンディングのサイトをぜひご覧ください。

※写真の一部はクラウドファンディング READY FORさんより

《 クラウドファンディング READY FOR 》

《 映画監督　安孫子 亘 さん 》

この映画（仮）只見線の監督をする安孫子亘です。現状を少しだけでも、理解してもらうためショートムービーを創りました。是非、皆さんの応援よろしくお願い致します。
監督　安孫子 亘

【 映画監督 安孫子 亘 さんのプロフィール 】

マタギ（猟師）を通して福島の現状を描いた「春よこい」(2015)、「知事抹殺」の真実(2016)で日本映画復興奨励賞、江古田映画祭グランプリ受賞しました。

「奇跡の小学校の物語」(2019)では教育界で注目を浴び、全国で自主上映会が続いています。

東日本大震災以降、福島県下郷町にある「会津ジイゴ坂学舎」を拠点としてドキュメンタリーを製作しています。会津ジイゴ坂学舎は、廃校の分校を製作スタジオとしてリノベーションし、作品鑑賞、cafe、shop、アートイベント空間として一般にも開放しています（ミルフィルム）。
 

【 映画監督 安孫子 亘 さんの作品 】

映画「檜枝岐歌舞伎やるべぇや」～村の伝統を受け継ぐ事とは(2011)
映画「生きてこそ」～会津の語り最後の伝承者 山田登志美(2013)
映画「春よこい」～熊と蜂蜜とアキオさん(2015)
映画「知事抹殺」の真実～収賄額0円 不可解な汚職事件(2016)

只見川第一橋りょう 撮影：2016年11月18日

只見川第四橋りょう 撮影：2017年2月11日

只見川第八橋りょう 撮影：2016年12月20日

只見川第五橋りょう 撮影：2019年7月21日

只見川第六橋りょう 撮影：2019年10月5日

只見川第七橋りょう 撮影：2019年10月5日