日本の農山村の原風景の姿を今にとどめる「前沢曲家集落（まえざわまがりやしゅうらく）」。南会津町舘岩地区の山あいの集落です。明治時代の大火後に同一の大工集団により再建されたことから、統一的な景観を生み出しました。人と馬とが同じ屋根の下で暮らすL字型をした曲家が数軒あり、往時の面影を伝えています。

旅と農民を愛した作家「立松 和平（たてまつ わへい）」さんは、茅葺き屋根の曲家が残る前沢曲家集落がお気に入りで、よく通ったとのこと。そしてこの集落の中に、立松さんの全著作や映像資料を集めた「立松和平文庫」があります。

文庫を運営しているのは集落の住民「小勝」さん。取材で訪れた立松さんと意気投合してから、家族ぐるみのお付き合いが始まったそうです。自宅を改装し、和平さんから贈られた本や生原稿などの資料、遺品、テレビ出演したときの映像などを公開しています。

4/27（土）のGWから、立松和平文庫で「山中桃子」さんの原画展と「立松和平」さんの絵本展が開催されます。

遅い南会津の春に、茅葺きの前沢曲家集落を散策しながら、山中桃子さんと立松和平さんの作品をぜひ鑑賞してください。

《 立松 和平 さん 》

1980年代に、テレビ朝日の報道番組「ニュースステーション」のコーナー「こころと感動の旅」に出演。その独特の語り口調で人気を集めた作家。立松さんのWikipediaはこちら。

《 山中 桃子 さん 》

絵本、挿絵、ポスター、手ぬぐい、パッケージデザインなどを手がけるイラストレーター。山中さんのFBはこちら。

前沢曲家集落のことを詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

前沢曲家集落の公式HPはこちらから。